ユカートマン

ムーラン・ルージュのユカートマンのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
4.0
イギリスからボヘミアンの生活に憧れ、パリに渡ってきた貧乏作家クリスチャンが、パリの実在するキャバレー・ムーランルージュの踊り子兼高級娼婦サティーンにパトロンの公爵と間違われたことをきっかけに恋に落ちる物語。

大衆の価値観を押し付けられてる気がして、ビデオ屋で目線に並んである傑作映画は進んで借りる気にならない。DVDのジャケットに映るキス寸前の二人の男女がどこか切なげで何となく感動を呼びそう、という偏見から自分に合わなそうなきがする。この二つの要素が重なって長い間手を出さないでいた本作だが、いざ蓋を開けてみると喜劇と悲劇の塩梅が良い最高のミュージカルだった。現代のロックやマドンナの曲をあんなハイセンスにアレンジできるのはすごい。レオは前作のロミジュリで監督と繋がってるからオーディション受けたけど歌がひどくて落とされたとか(ギャッツビーでもう一回使われてるから良し)、ヒースレジャーはニコールキッドマンには若すぎるとか、キャスティングの裏話が面白い。クレーン撮影の華やかさも素晴らしいんだよなぁ。赤い風車、パリに行ったら絶対観に行きたい。
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