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ムーラン・ルージュのkyonkyonのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
4.0
とあるきっかけで再観賞。
現代の眼で観ると少し面白くもあるが、これが約20年前に作られたのだから驚愕。演出、編集のセンセーショナルさ、そして数多の名曲をマッシュアップ、サンプリング、リミックスするという技術は、この作品の偉大さを裏付ける。

テンポの早いミュージカルモノで、恐らく主演のニコール・キッドマンは当時世界一綺麗な女性だろう

テーマはつまるところ、「夢と現実」についてか。「夢」とは、愛や恋、希望的観測、欲しいもの。「現実」とはお金や格差、階級、客観的常識。
この2つの対比は永遠のテーマであり、これは比較的男女でも対比になる。
とても切なくて、でも感情移入するのは、ここの越えられない壁を皆経験しているからなのかもしれない。

私は字幕で観るのだが、言葉の日本語訳がロマンチック過ぎる。
・「突然人生が意味あるものに思えてくる」←これ個人的に一番ヤバかった
・「このままあなたのキスの中で溶けてしまいたい」←これは一見クサい台詞だが、2人を隔てるどうしようもない現実からこの幸せなまま逃げてしまいたいと言っている
こんな感じでキュンキュンしてた私であった。
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