Frengers

ザ・ビートルズ Get Back:ルーフトップ・コンサートのFrengersのレビュー・感想・評価

-
とにかく切なかった。後半は終らないで…と願いながら画面を見ていた。

ギター、ベース、ドラム+キーボードというベーシックな編成と呼吸の合った演奏、リラックスした場面におけるユーモアからは変わらないビートルズを見出だすことはできるが、ポップスター期やサイケデリック期を過ぎすっかり別の季節を迎えた印象の方が遥かに強く残った。自身の演奏に耽溺する事なくメンバーの後ろ姿を見つめ続けるリンゴ・スターに胸を掴まれたのもそのせいだろう。ジョン・レノンがギターのヘッドを上げた際の一瞬の3ショットも忘れがたい。強気な警官が屋上で気圧される様や路上の人達の十人十色のリアクションも良い。

ビートルズの色々な意味で最後の映像作品だと感傷的な気分になってしまった。。。
Frengers

Frengers