このレビューはネタバレを含みます
誰かをを救ってあげようとか傷つけてやろうとか他人がそんな事できると思うなんておこがましいことなのかもしれない。
救おうとしてやったことが実は追い詰めていたり、傷つけるつもりでやったのになぜか感謝されたりする。
邪悪と思うか素晴らしいと思うか。正しいことをしたと信じるかそうとは到底思えないか。結局自分の世界を作り上げているのは常に自分自身で、追い討ちをかけるように「誰も救うことはできない」という言葉が胸に突き刺さる。
憎みきれない愛すべきどうしようもない人。愛おしい記憶を思い起こせば思い出話に花が咲く。同時にハッピーエンドとはいなかなった現実を実感して、なぜこうなってしまったのだろうと思う。
それぞれの気持ちがすごく伝わってくるんだけど、私自身今もその気持ちを表す言葉を見つけられずにいる。切ないとか残念とか無念とかいう言葉はあって、確かにそうなんだけどそんな言葉では簡単に片付けられない複雑でどこにぶつけていいのかも分からない感情が物語全体から溢れ出ている。
色々なことを考えてしまう映画だったな。
評価高いしその理由も分かる。でも友達におすすめしたいタイプの映画ではない。
ジャンルのところにコメディとあるが、そんな要素は1ミリもなかったように思う。
特殊メイクなしでもブレンダンの現在には衝撃を受けていたのだが、チャーリーの太る前の話が出る度にああそうだよね、あなたはあんなにかっこよかったものと思いを馳せてしまった。
ラストは少し置いてけぼりを食らった。
ちょっと待って?とハテナのままエンドロールを観ていた人は私だけではないと思うの。