シマリン

ザ・ホエールのシマリンのレビュー・感想・評価

ザ・ホエール(2022年製作の映画)
4.2
ある大学のオンライン授業の画面から始まる物語。ただ1つ「講師」の画面だけカメラが切られていて、学生にはカメラが壊れてると説明する。その講師は体重200kg後半の巨漢チャーリーだった。この映画はチャーリーのある月曜日から金曜日の5日間が描かれる。

物語はチャーリーの住むアパートの2階の1室で進む。過去の出来事で心に大きな傷を負った男と、また彼に傷つけられた家族、その他彼を取り巻く人間たちとの交流が描かれる。

死期を悟った男が過去と向き合い、止まっていた家族との時間を取り戻そうとする姿に心打たれる。巨漢になってしまってふさぎ込むようになる。それは周りの正直な目にさらされることへの嫌悪。だが正直であることで得られる救いがある。
これまでずっとすがっていたあるエッセイ。ラストシーンには色々な感情が浮かんだ。

主演は色々あったブレンダン・フレイザー。ハムナプトラ、センター・オブ・ジ・アースが好きだが、アクション俳優らしさが抜けてまた別の素晴らしい1面を見られた。
ストレンジャー・シングス好きとしてはセイディー・シンクが出てたのも良かった。
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