このレビューはネタバレを含みます
倒すべき鯨に色はなく
それを打ち倒す事になんら意味はない
そこにあるのは、救われたいという願いであり、自分の暗い話を少し先送りにしただけという後悔があるだけ。
業と不幸に塗れた幸運な男が、物語の結末を受け入れる一週間のお話。
もう、、、泣いたよ。その視線だけで、その巨体が動くだけて、その声が詩をなぞるだけで。
こういう悲哀が全開おじさんの話、大好きなのよ、、、ありがたい
自分に正直に生きたところで、幸福が待っているとは限らない。むしろもっと拗れる事の方が多いだろう。けれども、自分に正直である事は、人生の最も大切な事の一つで、魅力的な事。ポジティブデブ過ぎんだろ、、、
普通に考えれば、ラストシーンで娘にエッセイ読んでもらう前で彼は死んでて、立ち上がるくだりは完全に願望なんだろうなって思ったけど、実はもっと前に死んでる説もあるのか、、、?
にしても4:3の画が無茶苦茶効果的で良くて、それだけでも劇場に観にくる価値がある。