映画館で見て良かった。
ある出来事がきっかけで、生きる意欲を失ったチャーリー。
重度の肥満症で部屋から出るどころか、ソファーから立ち上がることも難しい。
自分の死期を悟ったチャーリーは、離婚後に疎遠になっていた娘と会いたいと願い、そして会う。
物語は、その娘との交流を中心とした5日間を描いている。登場人物も非常に少なく、物語はチャーリーの部屋の中のみで進んでいく。
それぞれの登場人物の心の機微がスクリーンを通して伝わってくる。
見ているこちらが緊張する。
特に、彼の世話をする友人(?)リズとチャーリーの共依存にも見える関係の描写が秀逸である。
後から知ったのだが、監督は「ブラック・スワン」のロノフスキー監督。
ブレンダン・フレイザーは第95回アカデミー賞主演男優賞を受賞。
納得である。
もっと多くの映画館で上映してほしい映画である。