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コットンテールのaimoのレビュー・感想・評価

コットンテール(2022年製作の映画)
4.0
リリー・フランキーが妻を亡くし、喪失感を抱きながら、また心を閉ざし息子とうまく付き合えない男性を巧みに演じている。
リリー演じる男性は、妻の最後の願いを叶えるために、息子とその家族と一緒にイングランドを旅することになる。
彼は基本的に自分中心に物事を考え、周囲の人の気持ちなどを考えない。この主人公を見ていると、自分の父親を思い出す(父親はまだ健在で、九州で暮らしている)。父親は母(私から見た母であり、彼にとっては妻)が自分の唯一の理解者だと感じているようで、彼にとって子どもたちは理解者に含まれていないように感じる。いくつになっても父親との関係は難しいものである。

錦戸亮が素晴らしい演技を見せている。良い映画だ。

余談であるが、東京での生活に終止符を打ち、縁もゆかりもない青森での新しい生活を始めた。近くの映画館でこの映画を見たが、ネット予約システムなし(しかも座席自由)、窓口で現金ニコニコ払いでチケットを購入する(クレカ、電子マネー使用できない)。
映画館自体は古いが雰囲気は良い(上映している映画のラインアップも渋い)。しかし、日曜日の午前中、観客が自分を含めて4人しかいない。大丈夫か?
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