オンラインミーティングの画面を使った演出と、そこに本作のテーマにもなるエッセイの要素を絡めてくるところが上手いな、と思いました。しかしロケーションがずっと一軒家な上に、会話劇がほとんどで、さらに画面がスタンダードサイズだったので、かなり作品自体が窮屈でした。登場人物たちの救われなさを窮屈な場面設定で表現したと言われればそう見えなくもないですが、ちょっとテーマありきすぎたのかな？と思います。重苦しい会話劇を延々と特に工夫のないカットバックで見せられ続けると、最後の方はかなりしんどくなってきますね。
あと最後ホエールが天に召されるシーンはちょっと面白くなってしまっていて、笑ってしまいました。「ヴッ」って言って上向いたらホワイトアウトって...娘からの挑戦を身をもって受けて立つ感動的なシーンが、単なるギャグと化していました。
