あさんの映画レビュー・感想・評価

あ

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愛の狩人(1971年製作の映画)

3.7

正直なぜこの企画が通ったのか不思議なくらい話になっていませんが、監督が「卒業」のマイク・ニコルズということで、強引なトーンで持って行かれてしまいました。

ぼんやりと半分しか見えない車の夜景から、スー
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クレイマー、クレイマー(1979年製作の映画)

3.9

このレビューはネタバレを含みます

エレベーターで終わった時点で勝ち

しかしカットをかけるのが早すぎて、若干余韻に欠けていた印象です。カフェのシーンではダスティン・ホフマンにピントすら合ってなくて、そうも慌てて撮る必要もなかったろうに
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ルーヴル美術館訪問(2004年製作の映画)

4.5

「ルネサンス前派は嫌いだ」
唐突なルネサンス前派ディスから始まる過激な美術館訪問

そして挙げ句の果てにはクールベを地下牢(地下室?)に閉じ込め続けるのなら放火してやると犯行予告をして終わるという傍若
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労働者たち、農民たち(2000年製作の映画)

-

やっぱりこの監督夫婦、読まれているテキストを字幕を追って理解するのではなくて、耳で理解すべきだと思わされました。

テキストを読んでいる人物がテキスト通りの動きをしないが故に、人の判別がいまいちつきづ
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シチリア!(1999年製作の映画)

3.0

テーマがよくわからない「世界の車窓から」を見ている気分...

人よりも景色の方が上手いのでは?この人たち

今日から明日へ(1996年製作の映画)

4.1

誇張しすぎた夫婦喧嘩

早着替えからのあまりに早すぎる心変わりがバカバカしすぎて面白かったです。

「おい、子ども起きるだろ!」
「私は歌うわ!アアア〜♪」
→椅子「!?」
ここ好きです。謎の空間残す
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ロートリンゲン!(1994年製作の映画)

3.5

流れる景色に境界は見当たらないのに、歴史として仏独の曖昧な境界線が横たわっていて、幾多の争いがあったことを淡々と伝えるスタイル。一貫しています。

「フォルティーニ」とか「早すぎる遅すぎる」と基本的に
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王女メディア(1969年製作の映画)

2.0

いやぁ、このユーモアのないホドロフスキーを見せられている感じは非常にきついところがあります。

嫁さんと義父の投身自殺とか、多分面白くしようとはしてないだろうけど面白くなってしまっていて、流石に気にな
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彼女たちの舞台(1988年製作の映画)

4.4

先生の指導は抽象的で分かりにくいけど、しれっとセシルのケアに回ったり、セシルの彼を匿ったりする機転の効かせ方よ。

演劇をフィクションとして演出するのではなく、現実の問題を導くことで逆説的に演劇を完成
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夜明けのすべて(2024年製作の映画)

5.0

冒頭雨のバス停で寝転ぶ藤沢の前にバスがスーっと入ってきて、何事もないように乗客が乗り降りするシーンからもう既に当たり感が滲み出ていました。個人的に今のところ劇場で見た中(新作)では年内ベスト。

PM
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銀座化粧(1951年製作の映画)

3.8

女の酸いも甘いも化粧台の前で噛み分ける成瀬巳喜男。流石です。

同じ星を見上げるという体験に、雪子と京子の間で差ができてしまうところが残酷でした。京助にとって、雪子は星を説明する相手、京子は窓辺で語ら
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コット、はじまりの夏(2022年製作の映画)

3.0

いつ面白くなるのかと思っていたら終わっていました。

やたら被写界深度が浅いのと、走りに毎回スローモーションを入れるのに小手先感を感じてしまい、終始乗れませんでした。それだけでコットの孤独な世界と解放
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

3.8

瞳を閉じればあなたが、まぶたの裏にいるのかな...?

消極的なレミオロメン

娘が扇子を広げてポーズを決めた時、悲しみの王の中で、間違いなく娘だとなるところが非常に印象的でしたし、あの娘役のビョーク
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深夜復讐便(1949年製作の映画)

3.6

シネマヴェーラで見逃した作品回収②

マジで丘にリンゴをぶちまけたのには流石にびっくりしましたが、トラックの台数が多すぎて、誰が今どこ走っているのかが若干分かりにくかったです。

あと流石に主人公が馬
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悪の力(1948年製作の映画)

3.7

シネマヴェーラで見逃した作品回収①

扉から漏れる照明や、銃撃戦の前にバッと照明を倒すビビットな照明の使い方は素晴らしく、おそらくロケ撮影と思われるウォール街などの捉え方も、ニューヨークの巨大な建築物
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暗黒街の弾痕(1937年製作の映画)

5.0

時計の横に置いてある恵比寿様がシュールでした。美術のセンスよ笑

カエルが飛び込んで揺れる水面に並ぶ二人からして既に心中の危うさがあってスリリングですが、その後のあまりにもシンプルでスピード感全開の展
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石の微笑(2004年製作の映画)

4.7

男が階段を降りる時

電話中にフェラされて「やめてくれよ」は笑いました。

石像に魅せられる様は「突然炎のごとく」、石像に似た女に魅せられる様は「めまい」、階段を登り降りして違う空間に出入りする様は「
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階級関係 -カフカ「アメリカ」より-(1984年製作の映画)

3.8

狭いスペースに広めの画、ピンポイントで強い照明、やっぱりペドロ・コスタの元ネタでしょうか?

普通の劇映画を撮ってくれることに安心しつつ、カット数が増えると、それだけ画的なカッコ良さが分かりやすく際立
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アン・ラシャシャン(1982年製作の映画)

4.5

Q:この写真の人物は誰だね?
A:おっさんです

「食事をし、歯を磨くように学ぶ。以上。」
超高速義務教育拒否、一才の躊躇いなし。

ストローブ=ユイレ、マルグリット・デュラスといった割とイカれめの作
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早すぎる、遅すぎる、(1982年製作の映画)

4.0

やっぱりこの人達は、話と関係あるようで全く関係ない風景を撮って楽しんでいるのではと思いました。もう工場の出口から工女達が出てきて端に消えただけで驚く観客などいるまいに...

古典映画を愛する余り、可
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雲から抵抗へ(1979年製作の映画)

3.0

死んでいくオオカミと、暗闇から走り出てくる子供のところがなんとなくペドロ・コスタみたいだったこと以外は何も記憶に残らなかったです...

本当にセリフが入ってこん...

すべての革命はのるかそるかである(1977年製作の映画)

1.0

このレビューはネタバレを含みます

     
     





























     🙍 🙎‍♂️ 🙎‍♀️
  🙎‍♀️
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フォルティーニ(1976年製作の映画)

4.0

社会主義について全くと言って無知なので、階級やらなんやら言われても「?」ですが、とにかくフォルティーニも、フォルティーニの思想や過去の記憶を端的に撮るストローブ-ユイレも、「形」から入るやつとポジショ>>続きを読む

害虫(2002年製作の映画)

3.5

母親の恋人、リストカット、不登校、あまりにも表面的な可愛そう要素が観る前からこちらに地雷感を醸し出してきていましたが、割とそうでもなかったです。「EUREKA」ほどは気持ち悪くなかった。

逆に問題な
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モーゼとアロン(1975年製作の映画)

4.0

凄く良い動きをする蛇。今村昌平の「楢山節考」ぶりに見ました。

未完の原作を未完のまま活用するということで、相変わらずらしさが滲み出ていますが、それを踏まえても普通に面白いスペクタクルになっていました
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アーノルト・シェーンベルクの《映画の一場面のための伴奏音楽》入門(1972年製作の映画)

2.0

「歴史の授業」の謎の石像再び

相変わらず意図は不明ですが、あんな顔で水吐かれたら思わず笑みがこぼれます。

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)

5.0

2023.3.26初鑑賞

愛する人のほんの一言で、性別を変えてしまうほど愛に飢えた孤児のお話。
出会う先々にいる人々の素性が徐々に明らかになるにつれて、何がエルヴィンをエルヴィラにしたのかという確信
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愛の記念に(1983年製作の映画)

1.0

コレハ...オサケニヨッテトッタノデスカ...?

腐ったロメール、くっさいフランス

全く色気のない寿司みたいなセックス...言葉にできない...

酒に酔ったみたいな罵り合いが延々と続き、最後に
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大菩薩峠(1960年製作の映画)

3.9

化粧もゴリゴリ、照明もバキバキ、セットもゴテゴテ、だが、それがいい。

本作は若干オカルト要素も入っているためか、殺陣のシーンのスモークと白い照明の使い方が特に印象的でした。シネスコの広い画面にも関わ
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境界線(1966年製作の映画)

3.8

レジスタンス映画ではあるけれども、主人公がそもそもレジスタンスに乗り気でなかったり、フランス人ではあるけれどもドイツ側の通訳のおじさんがいたり、厭戦気分の若いナチス兵がいたりと、決して一枚岩ではない人>>続きを読む

ベロニカ・フォスのあこがれ(1982年製作の映画)

3.7

ありえないくらい真っ白な病院の空間が、戦時下のチープな栄光と、その結果として薬漬けになったヴェロニカの人生の終着点としてはあまりにも残酷な映画でした。

全編コントラストが強めな白黒の映像が印象的でし
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時は止まりぬ(1959年製作の映画)

4.2

相性の合わない二人が山小屋で運命を共にして、次第に友情が芽生えてくるというありきたりなプロットでしたが、本作はそのプロットの特性を生かし、サイレント→トーキーな面白さを展開していたので面白かったです。>>続きを読む

第三世代(1979年製作の映画)

3.5

便所の落書きをこれほど大切に扱う映画もないと思います。

倦怠感や厭世主義が理念のない暴力につながっていくというのはよく分かりました。便所の落書きの動機も、大学生が単位や就活から酒へ逃げた先の衝動であ
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わたしたちの家(2017年製作の映画)

4.2

「セリーヌとジュリーは舟でゆく」のように、家の中に異世界が生じている作品はたくさんありますが、空間同士を並列に扱い、お互いが敢えてその境界線を越えないでいて、しかもしっかりと共鳴させ合うその手法が異質>>続きを読む

ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地、ジャンヌ・ディエルマン/ブリュッセル1080、コルメス3番街のジャンヌ・ディエルマン(1975年製作の映画)

4.7

ジャガイモを剥く手にスリルを感じる日が来るとは思わなかったです。皮を剥がしていく刃先が芽に引っかかる度に募る日々の憤りが、デルフィーヌ・セイリグの伏した目からそっと伝わってくる。静けさが画面を豊かにす>>続きを読む

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