主人公は繰り返し病院を拒絶し、ゆっくりと死を選択していく。終始死にそうなのでずっと緊張感に包まれている。生きて欲しいと願うことはエゴなのか。死は救いなのか。と思った。宗教を否定しつつも死のみがこの物語の救いとなっているような描かれ方をしている。しかし死は主人公にとってもそうだったように残された者に苦しみを残すだけなのではないか。見た目について、娘にdisgusting と言われても全く気にする様子もなかった主人公が、終盤、ピザ屋に見られたり、生徒に見られるシーンで非常に取り乱していたのが印象的だった。