監督はダーレン・アロノフスキー。主人公のチャーリーは、体重272kgでうっ血性心不全を抱え、余命幾許もない状況。
彼の友人で看護師のリズ、終末論を唱える新興宗教団体ニューライフの青年トーマス、別れた妻との娘であるエリーを中心とした周囲の人々との五日間を描くー。
持論ですが、信仰心には絶対的なものを自らの中に存在させ、善悪のバランスをコントロールする力があるのかなと思っています。しかし、私含め無宗教ではそれが己の“良心”に委ねられると思うんですよね。
今作で重要な意味を持つ“正直な文章”。それとは裏腹にウェブカメラでもピザ屋のダンにも友人リズにも、チャーリーが嘘・偽りを続ける弱さ、ストレスの吐口というより戒めの様に自分を痛めつける食事のシーンは見ていて辛かった…🍗🍕
アカデミー賞で主演男優賞を獲得したブレンダン・フレイザーは言うまでもないですが、リズ役ホン・チャウの演技も本当に素晴らしかったです。
救いも赦しも必要ない。時に、ただ尊重してあげることがその人にとって最良の選択ということもあり得る。倫理観についても色々考えさせられる作品となりました。
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