えり

ハッチング―孵化―のえりのレビュー・感想・評価

ハッチング―孵化―(2022年製作の映画)
3.5
序盤から不穏な感じ。
カラスの首ボキッにまずびっくり。

動画チャンネル『素敵な毎日』の完璧で素敵なファミリー感が逆にこわい。
不穏な感じ×素敵なお家、コントラストがより違和感や居心地の悪さを引き出していていい感じ。

クリーチャーのビジュアルが良かった。
アッリは髪の毛伸びる前までの見た目がギリ許容範囲…最初から大きくてなかなかグロテスクな見た目をしてるけど、最初の形態はまだキャラクター感があってちょっとかわいいと思えた。ネチョネチョしてて触れたくはないけども…
ティンヤの形に近付くまでの過程の見た目がめちゃくちゃ気持ち悪いし恐ろしかった。
鳥から人間ってすごいな。
こういうのが出てくると一気にB級感出てそっち方面に一直線になってしまうことが多いけど、この映画は全然そんなことなくてそこがすごいなと思った。
ちゃんとホラーしてるし。

母親が嫌すぎた…てか、1番怖かった…
SNSのことばっかりだし、自分の事しか見えてない。体操に関しても押し付けがすごいし。こういう人いるよねー嫌な感じよねー
っていう、ちょうどいい感じの嫌な人像。
ママ、恋してるみたい…とか絶対聞きたくないよー引きつり笑顔でウンウン話を聞くティンヤがかわいそうだった。
父親もさ、ママの貪欲さを尊敬するよ。テロはいい男、いや、いい人だからな…。じゃないよ!って思った。
これ言う時の父親の複雑な表情が色々物語っていたな。ソフトでいい人そうに見えるけどこの人も変。
弟だけティンヤの異変に気づいてたし、まともだったのかも?

隣の家の子、
犬は殺されるはズタズタにされて手首持っていかれるわ散々でかわいそうだったな…

最後の終わり方好きだった。
あの後のこと考えると怖すぎるけど。
えり

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