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エノーラ・ホームズの事件簿2のRのネタバレレビュー・内容・結末

3.4

このレビューはネタバレを含みます

自宅で。

2022年のイギリスの作品。

監督はハリー・ブラッドビア。

あらすじ

有名な兄シャーロック(ヘンリー・カヴィル「アーガイル」)と同じく探偵の仲間入りを果たしたエノーラ・ホームズ(ミリー・ボビー・ブラウン「ダムゼル 運命を拓きし者」)だったが、肝心の依頼は梨の礫状態。そんな中やっと舞い込んだ依頼に意気込むエノーラだったが、事態は思わぬ方向へと進んでいき、いつしか強大な陰謀に巻き込まれてしまう。

Netflixにて、無作為に選んだ中から。

個人的にあまり好きじゃないミリボビちゃんのNetflix独占配信作品の続編。

前作はシャーロックの妹が主役というなるほど!な視点でのミステリーということで期待していたら、なんか思ってたやつと違くてあんまりはまんなかったんだけど、まぁ結論から言えば今作は前作よりかは面白かった…かな。

お話はあらすじの通り、前作で兄貴と同じく探偵稼業をやることになったミリボビ演じるエノーラ。

今作では前作以上にこのシリーズの特色である「第四の壁」を破って観客側に語りかけてくる感じが更に多くなっている。普通の場面で話しかけてくるのはもちろんのこと、ダンスパーティー潜入するシーンで意中の相手ではないやつに誤ってサインを送っちゃって「ヤベェよ!どうする?」とかなっちゃったり、中盤で遂に登場する「あの人」との対面の後、感極まって…ではなくガクッとなる一言をくれたりと、やはりミリボビ演じるエノーラにとっての「ワトソン=相棒」にこちら側がなったようなパーティー感を与えてくれるのは楽しい。

お話は前作は割とドタバタコメディ的な進んでいったのに対して、今作ではドタバタコメディ的要素はありながらも全体的な吸引力を上げていってる感じ。

その吸引力ってのが、まぁ「ホームズもの」における絶対的な悪役、つまり「モリアーティ」の存在なんだけど、じゃあそのモリアーティの正体とは?ってとこが最大のポイントなんだけど、なるほど!これは予想外の人物!!ここではあえて言及しないけど、「女性」で「白人」が主人公のエノーラに対しての「影」としてこれ以上ない新たなモリアーティ像を描いていて新鮮だった(新鮮すぎてはじめ正体発覚した時変装とかだと思った笑)。

まぁ、あとは今作では特に製作にも名を連ねたミリボビちゃんの意向が強いのか「女性の社会進出」的な部分がものすごい強い感じで特にクライマックスの展開なんかは男である俺よりも、特に同じ女性だったら響くものがあるんじゃないかなと思った。

カヴィル演じるシャーロックや前作のエノーラの想い人テュークスベリー(ルイス・パートリッジ)も前作以上に大活躍するんだけど、特にシャーロックは前作以上にお話に絡む分、なんだかんだ兄貴として妹であるエノーラを助けるヒーローポジにもなってていいね!また、最後には彼にとっての「相棒」との出会いもようやく描かれる点も嬉しいところ。

前作が色々と一作目として描かなきゃいけない部分があった分、今作は割と「シャーロックもの」としてのお馴染みの登場人物もわんさか登場させて、そっちの「目配せ」もしつつ、描きたいことは自由に描きましたって感じかなぁ。まぁ個人的にはもう少しミステリー要素は欲しかったかなという不満点もあったし、なきゃないでドタバタ要素はもうちょい抑えた方が好みだけど、まぁこれはこれで新しいホームズシリーズの続編としていい感じではないでしょうか?
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