Netflixオリジナル。
オスカーで長編アニメーション賞にノミネートされている作品ということで鑑賞。
海に棲む怪物が人を襲う世界線で、王国から賞金を貰いながら怪物退治をするハンターの物語。
『ベイマックス』の監督が手掛けているということで安定の面白さ。
海の描写と海洋アクションは実写さながらの大迫力！
ハンターたちの乗る船のクルーが人種も性別も年齢も様々なのは現代的で、Netflix作品という感じ。
海の怪物も多様で、まだ幼い怪物ブルーはとっても可愛い。
邦題は『ジェイコブと〜』となっているけれど、実際は親が怪物ハンターだった孤児メイジーとの出会いを通して、怪物と戦う以外の道を見出す話。
そこまでジェイコブメインではない… ので原題『The Sea Beast』を意識して観たほうが良さそう。
メインキャラクターの中で、若くて逞しいイケメン白人キャラクターがジェイコブだけなのは、特権のある立場の人こそ変わらなければ… というメッセージな気がする。（ジェイコブの声を担当しているのがカール・アーバンというところが、いかにも！ という感じで好き。声だけでも単純にカッコいい。）
そして人間と海の怪物のバトルを民族対立や戦争と重ねて観たけれど、環境破壊のメタファーとしても捉えることが出来そう。
いずれにしてもシンプルなアクションストーリーの裏に現代的なテーマが込められていて、王国の描き方にも皮肉が利いていて良かった。
