知られざる過去が〜強い女性と思われていたが実は〜とあるがプロミシングヤングウーマンを観ている人にとってはまあ予想通りだろう。なのでいちいち衝撃の過去エピソードがフラッシュバック!みたいになる構成はたるい。
ストーリーはプロミシングヤングウーマンの片割れがもし生きていればのifかな、この映画は。向こうは親友が代行するがこちらは自分で向き合う。しかしこれ系の映画はプロミシングヤングウーマンはなかなか越えられない気がするな。向こうはそのシーンを見せずにやってのけたからね;)映像として消費することも許さないスタンス。
あとナードの凶行がやっぱ突発的に都合つけられてる感じ。主人公はレイプ魔に発砲できないのに乱射男にはナイフを突き立てるのもインスタント過ぎる。声を上げる女!の過程は丁寧に書いてもナードの復讐は雑に消費されてる感じ。
とにかくシャラポア似の友達が終始良いやつ感を醸し出してるのが心地よい。が裏がありそうというスリルもそこにはない。
立派なお題目を掲げても作品が中途半端に見えるのは、できる女たちの丁々発止的なやりとりのプラダを着た悪魔にしたいのか、プロミシングヤングウーマンにしたいのか迷って
保険をかけて両方に足を突っ込んでいるからだろう。
最後にイチャモンをつけるのが女というのは気が利いていて良い。