FREDDY

KIMI サイバー・トラップのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

KIMI サイバー・トラップ(2022年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

スティーブン・ソダーバーグ監督がゾーイ・クラヴィッツの主演で制作したサスペンス・アクションである本作は、"広場恐怖症"を抱え自由に外出が出来ず自宅に引き篭もり続ける日常に居心地の悪さを覚えながらも、生業としていたアミグダラ社が開発した音声アシスト"キミ"の音声チェックに勤しんでいた音声解析者のアンジェラ・チャイルズが、作業に取り掛かった矢先に"事件性の疑いがある音声"を耳にし上司のホロウェイに報告するも取り合ってもらえず担当者としての責任を募らせ、被害者女性の身を案じ同僚のダリウス・ポペスクの手を借りながら調査をはじめたところ被害者女性"サマンサ"が2人組の男性に殺害されている様子が録音された音声ストリームが見つかったことで、意を決して家を飛び出し、FBIに事件を通報することを目的に顧客情報へのアクセス権を持つオーガニック補正部門の責任者チョードリーと接触したところ思いも寄らぬ事態に遭遇していく様が描かれた作品となっているのだが、主演を務めたゾーイ・クラヴィッツや彼女が演じたアンジェラの人物設定、キャラクター性、手を乾かす時のちょっとした仕草など惹かれるものはありましたし、スマートスピーカーや音声アシスト、そして"広場恐怖症"といったものを扱った物語が紡がれる真新しさも評価はできる。ただ、わりと終盤がコンパクトにまとまっていたせいもあってか物足りない気持ちにさせられてしまいましたし、思いのほか漫画チックな展開を見せるのでもしかしたら非現実的で強引な展開やシーンによって"B級"という言葉が連想されてしまうのかも。発想やアイデアは決して悪くはないが暇つぶし程度の視聴が丁度良いのでは。
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