弾けてない方のポップコーン

まなみ100%の弾けてない方のポップコーンのネタバレレビュー・内容・結末

まなみ100%(2023年製作の映画)
1.0

このレビューはネタバレを含みます

酷い。予告がピークでした。

出てくる登場人物が何でそういう人だったのかをちゃんと描いてください。
広義の意味でエモいカットを繋げただけでは、ストーリーは生まれないと思います。

バレバレの演出は、演出にはなりません。
オープニングの桜に当てた絵作りのためのライティング、先生に怒られた後に商店街にわざと置かれた壊されるためのゴミ箱、好きなまなみちゃんととっておきの場所に花火を見に行くシーン、遠くに打ち上がってるはずなのに、なぜか最後の花火だけわざとまなみちゃんの顔にライティングを当て切なく見せるなど、ほぼそんなシーンばかり。

瀬尾先輩がなぜか急に病気になって見舞いに行くのは良いんですが、すぐ次のシーンで殺さないでください。瀬尾先輩の、言える時に言わないとのセリフ、なぜ瀬尾先輩がそう言ったのか、どんなバックグラウンドでそういうセリフが出てきたのでしょうか?たったの数カットの病院のシーンと瀬尾先輩が死ぬ事で説明しようとしないでください。人が死ぬということを大切に扱ってください。人が死ぬのは全くエモくは無いです。

自分の周りにいる人たちは、主人公の過去を美化するための演出キャラクターじゃなくて、同じ時間を生きている人間なんです。主人公の過去が輝かしかったように、登場人物の過去も、見ている私たちも、もちろん監督の過去も素晴らしいものなんです。もっと全部大切に扱ってください。

他の方の多くが、分かるという感想が多いんですが、一体何が分かったんですか?私には全く分かりません。