このレビューはネタバレを含みます
空飛ぶ円盤なんて陳腐なテーマをよくぞここまで…
怖い、でもそれだけじゃない
正体は空飛ぶ円盤だって序盤に分かるのにそれでも作中のキャラクターと一緒に目を凝らしてしまう
既知の使い古されたテンプレUFOに、まるで全く新しいものを目撃する様な恐怖感を感じる点に、映画における演出の重要さを感じた
又、展開だけ追うとシンプルだけど、幾つかの要素が繰り返し強調されており、考察のしがいがある作品でもあると思う
特に作品内の重要なファクターとして"見る"という行為が強く印象に残る
ゴーディがデュープを襲わなかったのは、白人家族のホームドラマに似つかわしくないアジア系の子供が、ジャングルから連れて来られた自分と重なったからかな
つまりは、人間達が理解した気になって動物達を見るように、動物達も又人間達を見ているという事か？
それとも、空飛ぶ円盤もチンパンジーも知ったようなつもりになってねェか？ってメッセージかな？
うーん、なんかもっと深い意味合いがありそうな気がするので、ゆっくり考察する事にします
いずれにせよもうチンパンジー先輩とは目を合わせられない体になってしまった
この作品の恐怖度6割は先輩っす
マジ半端ねェっす
あとは、SF映画へのリスペクトを感じるイースターエッグもいっぱい、中でもAKIRAバイクは露骨過ぎて笑った
重低音がすごい作品なので、是非是非IMAXで、怖いけど何より面白い
ホラー嫌いでもギリいけるぜ‼︎
