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NOPE/ノープの裾のネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

ホラー映画、観るか。みたいになってます。夏なんで。とうとう劇場で、五本目。

面白かった。もっとジメッとしたホラーかと思ったら、要素てんこ盛りのマルチエンターテインメントだし、監督の映画愛が細部にまで詰め込まれてた。各キャラの個性とか宇宙人(?)との向き合い方とかラストの展開とか色んなオマージュとか、割と日本人の好みな感じはする。お兄ちゃんと家電屋店員くん、好きだな……。二転三転する物語の中、それでも根底には人間同士の、或いは人間と人間以外の支配というテーマがじっとりと息づいていて、底冷えするような不気味さもあり。ホラーとかSFとかアクションとか、"未知のもの"に対峙する映画のジャンルが"未知"で、映画を観たあと、間接的に私たちも登場人物たちと同じ"未知/nope"な感情になれるの、鑑賞体験としてすっごいオシャレだ。
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