みやしゅん

NOPE/ノープのみやしゅんのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.5
ホラー映画なんだけど、全然ホラー映画じゃない胸熱な終わり方に、むしろ感動してしまった自分がいた😂

オープニングの創りが大好物。一人で「これこれこれえええ!」とテンション上がってました(笑)

序盤は監督作品にしてはスローテンポというか、何がしたいんだろう…というシーンが続くんだけど、途中で「あ、もしかして、これがしたいのか?」と分かったところからラストに向かって猛烈に面白くなる…こ、これは、ただのUFO映画じゃない!

章立てされてた意味も理解出来てきて、途中から色々な展開がツボすぎて笑ってしまった(笑)ジョーダン・ピール的『未知との遭遇』って感じだったし、途中でゴシックホラー的な展開もあったりしながらも、胸熱なヒーローもの的な展開もまざってて、何だか懐かしい空気感でした。

…あ、IMAXがあることをエンドロールで知り後悔したので、ハラハラドキドキしたい人は是非IMAXで!Gジャンは絶対に映えますよ!!(笑)

※翌日IMAXで鑑賞
ホラー映画初のIMAXみたいですね!音響の使い方うますぎて、1回目観た時は感じなかった感情抱きました🙆‍♂️そして、2回目だと冗長な前半が全て伏線であることが分かって、興奮する!!!


------以下、ネタバレ------




観終わってから良い意味でモヤモヤしてる中で見つけた記事にこんなことが書いてあって、しっくりきた。


UFO/エイリアン映画の先駆けとなった『未知との遭遇』(77年)と同じく、本作のUFOも電子機器に影響を及ぼし、序盤から姿をチラつかせて不安を煽る。上述の通り『ジュラシック・パーク』のように人々はUFOを飼い慣らそうとして失敗し、スピルバーグが『ジョーズ』(75年)で人々に海の恐怖を植え付けたのと同様に、ピールは人々に空への恐怖を植え付ける。そしてチンパンジーとジュープが交流しようとお互い手を差し伸べる様は、『E.T.』(82年)さながらだ。いずれの引用も、ピール風味のダークな味付けになってはいるが。


懐かしさを感じたのはこいつらの空気感があったからだ!個人的にはGジャンの全貌が分かったときは『メッセージ』に近しいものを感じて、妙に感動を覚えた。危険な形の『未知との遭遇』ではありましたが…😂

冒頭の聖書の抜粋は作品のネタバレ、なんだけど、それに気づくのは終わってから。素敵。何より、黒人も同じような歴史を辿ってきたという監督の叫びが何となく聞こえた気がしたからこそ、ラストの展開は本当に感動した!!!!
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