このレビューはネタバレを含みます
「デカくて…凶暴で…人目を引こうとしてる」
NOPE
恐怖の円盤生物シリーズ
雲を見るな!!
円盤生物
Gジャン
登 場
とほぼ出オチなレビューですがすごく良かった!!
得体のしれない一方的になにかに見られているという恐怖に姿を見せず断片的になにかに襲われていく馬や人達。示唆的でショッキングなパワーの強いチンパンジーのゴーディに嫌でも焼き付く垂直に立つ靴のカット…
と、ここまで恐怖を煽ってからまだUFOを撮って一発当てるぞ!!!と言うのを捨てないのが凄いし、UFOの正体が円盤生物というのも驚いた。
見る/見られるの対称性が肝というのは伝え聞いていたが、あくまで上位者のエイリアンに観測、収集されてるとかいう意味かと思ってたよ。
習性を逆手に取って撮影作戦を決行する主人公達と失敗してからのヤケクソアタックも好き。この辺りウルトラQの味ですね。
差別問題やエンターテインメントでの動物虐待もモチーフになっているとの事ですが、そういった社会派的な所を置いておいてもエンタメとして楽しめた。
姿が見えない事によって恐怖は膨らむし、正体が露見し、そういった物と認識されることでパワーを失い倒される物となってしまうというフィクションの約束とも取れて良い。
血が出るなら殺せる。TRPGのデータがあるなら倒せる理論である。
「今度は逃さないよ、クソ野郎!!」