このレビューはネタバレを含みます
怖い映画だと聞いて、ホラー苦手だけど大丈夫かな？と心配しながら観に行ったのですが、全然大丈夫でした。ホラー的な怖さというよりはスリラー的な怖さ？
それでも謎の多い序盤は結構ビクビクしながら観ていましたが、中盤以降はなるほど怪獣映画だなと思いながら観られました。
観ながらずっと思っていたのはあの未確認生物って、起こってることは竜巻だよねということ。アメリカの大平原にたびたび現れて、人や家畜や家屋を破壊し空に吸い込んでいく。作中のラジオ？にオズの魔法使いのネタも使われてましたし。馬の世話や雑事の為に、危険だと分かっていても家に居る／帰る主人公の描写も、天災の被災者としてリアルだなと思いました。そう思うと災害映画でもある気がする。
全体的には、人間の都合の良いように動物や自然現象をコントロールしようとすると手痛いしっぺ返しに合うぞというテーマでまとまってる映画なのかなと思いました。自然への畏怖を忘れてはいけませんねと。特に「見世物」にしようとした人たちが酷い目にあってるんですよね。
それにしてもあの生物、どこが「目」だったんでしょう？あの丸い穴は口なのかなと思ってたんですが、台風よろしく、あれは目でもあった？
キャスティングもよかったです。メインの登場人物のほとんどが非白人なのも。
馬に乗った黒人をフィルムで撮るという「歴史上初の映画」の繰り返しがあったのは胸熱展開でした。
