Harumakiさん

NOPE/ノープのHarumakiさんのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

【 最悪の奇跡が起こる。 】

この映画は、ジョーダン・ピール監督特有の世界観がこれまでとは全くの別物として描かれた超SF作品です。
予告だけではなにが演出されるのか全く読み取れず、完全に謎として公開されたこの作品。評価が高く、面白いという声が多かったので映画館で鑑賞することにしました。いやぁ、、、映画館で見てよかったなぁ、、、。
監督さながらの“怖い”を煽る音響、謎に包まれる「空飛ぶ何か」の大迫力演出、これはでっかいスクリーンで倍楽しめる要素だったと思います。
丁寧に構成された今作は、ホラー+SFのジャンルで新しみがあり特に面白く感じました。

●謎の物体の正体。
鑑賞前→(予告で)馬が連れて行かれる描写あったし、UFO的な機械なんだろうなぁ、、。
鑑賞後→ん?生き物?んん?(混乱)
はい、まさかまさかの機械ではなく生き物が空飛ぶ円盤の正体でした。これは全く想像がつかず、生き物とは微塵も考察できませんでした。ほんといい意味で裏切ってくれましたね、、、。
さらには生物らしい縄張りの意識、巨体を維持する栄養分などを補食で補うなど、クリーチャーとしてはリアリティのある作りでした。
最終場面で進化を遂げた円盤生物は、絶望感と気持ちの悪いデザインが相待ってカッコよくも美しく感じられ、移動していく姿は特撮そのもの。後から聞いたものですが、最終形態はエヴァの使徒を催しているらしく、エメラルドがバイクを止める場面はアニメ『AKIRA』をオマージュしているらしく、日本への愛が演出に現れていて嬉しかったです。
あんな大胆なデザインを採用しつつ、ジョーダン・ピール監督の独特すぎる世界観にうまくフィットさせるとは、、、本当に凄すぎる。

●怖いシチュエーション多数。
ドラマに出演していたチンパンジーの乱殺シーン、いつ空中から襲ってくるのかわからない恐怖感、今作はSF味が強くともホラーとしての怖さはしっかりと生き生きしていました。特に怖く面白いと思った場面は、大雨の中、車に乗ったGJの真上だけが傘をさされたようにぴたりと止んだ場面です。映し出されるのはGJの表情、車の窓から少しだけ見せられる雨などの少ない情報下で、鑑賞中はドキドキしっぱなしで想像力が働かせられました。
どんな音響が不安になるのか、どんな場面がドキドキしてしまうのか、人の嫌がることが満遍なく理解された作品だとつくづく思いました(いい意味)。

◉まとめ
この作品は、ジョーダン・ピール監督の3作目になる超SF×ホラーの新感覚ジャンルを描いた作品です。
いつものように独特な世界観と音響で恐怖を煽り、ダイレクトな演出で不気味さを感じさせる演出は3作目にして新鮮。
これは映画館で倍味が出る作品だったと思えます、、、、でっかいスクリーンで見れて良かった、、。
インパクトがとても強かったので、もう一度みたい作品でした。
何回楽しませたら気が済むんだ、、、、監督さんよ、、、、(超褒め)












これは弟(4年生)に見せたい作品!!
特撮味があって、日本に近しいものが感じられましたね、、、特に円盤生物の最終形態は、エヴァやん!ってなってめちゃ興奮しました。
次は配信されてから再鑑賞します♪
Harumakiさん

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