Hario

NOPE/ノープのHarioのネタバレレビュー・内容・結末

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

【2022年劇場鑑賞作品20作目】

劇場鑑賞8回…
『ゲットアウト』で衝撃を受け、『アス』でネクストレベルきたー!って位に着実に面白さや感慨深さが上がっていると感じていたジョーダン・ピール監督作品。

今作は前2作とはまた違う方向に舵を切った面白さ満載で、好きだったジョーダン・ピールが大好きになった。まさに a whole other level!!!

ホラーとSF🛸と西部劇アクション🐎☁️

正直、初見は自分が何を見せられているのかよくわからなかった。笑
でもそのわけ分からないのが面白くてとりあえず何も考えず連れてかれようって気分で心地良かった〜

Jean Jacketをトラップに仕掛ける後半で、別のジャンルの映画観てるのかとさらにワクワクしてきて、OJとラッキーが走るシーンが本当にカッコ良くて(アラビアのロレンス!?😳)興奮して、ただただこの光景を楽しむそれだけだった。そして最後にはエムのバイクパフォーマンスと活躍。もうこの兄弟を好きにならずにはいられなかった。今までにないエモーショナルな余韻を残したジョーダン・ピール作品となった。

初回は映画友のいつメンと。チケットを取る少し前に、撮影監督がホイテ・ヴァン・ホイテマ⁉️でIMAX撮影⁉️されてて、IMAX上映⁉️があると知り、グランドシネマサンシャインで観ることにした。

予告編も回避して、鑑賞前に情報を一切遮断していると有益な情報も逃してしまう可能性もあるなー。あぶなかった。

Jean JacketがOJたちの家の上でドシャー‼︎してるシーンは、恐怖とスペクタクルの最高のシーンだったけど、やはり50体のスカイダンサーがゆらゆらしている中を走るブラック・ジョッキーの姿がアホみたいに壮大に見えたのが、ジョーダン・ピール×ホイテ・ヴァン・ホイテマの力なんだと、感動して涙出た。

今回私にとってこの2人のタッグが、本当に本当に特別な気持ちになった要因なんだと思った。IMAX撮影した初めてのホラー映画なんて最高過ぎる!

『Her』や『裏切りのサーカス』やノーラン作品で魅力されたホイテマさんの画作りをジョーダン・ピール作品で観れるなんて嬉しいことこの上ない。

IMAXフィルム撮影した圧倒的なスペクタクルをIMAXレーザーGTで鑑賞したあの感覚を何度でも味わいたくて、でもそうと気付いた時にはIMAXレーザーGTの上映を観に行くのは厳しくて、それでも出来るだけスクリーンで観ようと週末は映画館をはしごした。ほとんど執着に近い感じだった。

上映しているスクリーンの大きさや見やすい席レポをしてくれてる複数のサイト(大いに助かった)を参考に、鑑賞に耐え得るIMAX上映に近い体験ができる席を吟味。

1回目:グランドシネマサンシャイン池袋 
スクリーン12(IMAXレーザーGT) k列
2回目:グランドシネマサンシャイン池袋 
スクリーン12(IMAXレーザーGT) j列
3回目:TOHOシネマズ日比谷 スクリーン10 E列
4回目:TOHOシネマズ新宿 スクリーン1 C列
5回目:TOHOシネマズ六本木 スクリーン2 A列
6回目:TOHOシネマズ六本木 スクリーン7 C列
7回目:シネクイント渋谷 スクリーン2 B列
8回目:TOHOシネマズ六本木 スクリーン7 F列

TOHOシネマズ六本木が舞台挨拶などで使う一番大きなスクリーン7で長い期間『NOPE 』を上映してくれていたのは本当に嬉しかった。よく分かってらっしゃる!IMAXレーザーGTと近い体験ができたのはスクリーン7のC列(ど真ん中)だったと思う。程よく見上げる感じで視界に入り切らない位のスクリーンの大きさが没入感にピッタリ。

六本木のスクリーン2のA列はかなり挑戦をしてしまった席だった。こちらは席からスクリーンが近く、ずっと見上げる状態で正直厳しかったが、ジュープのThe Star Lasso ExperienceでJean Jacketが来て見上げていたシーンはめちゃめちゃジュープとシンクロしてるみたいですごい体験だった。

日比谷のスクリーン10で観た時は、夜のシーンが見づらく感じた。同じくらいの大きさでも新宿のスクリーン1では気にならなかったのは、新宿のスクリーン1は4Kプロジェクターだったからかもしれない。

できれば通常のスクリーンで観た後にもう一度IMAXレーザーGTで観たかったけど、劇場での上映が終わってしまえばもう同じ体験はできないから、これだけ観れて大満足だったかなと思う。

ランダムな感想
・Spectacleという言葉が名詞だと知った
・お父さんがキース・デイヴィッドでジョン・カーペンター愛を感じた
・エンジェルが名前を呼ばれる度に脳内で「アンヘル」になってた。当たり前にラテン系の役者さんが配役されてることに嬉しくなった。オーディションでエンジェル役を獲得したエピソードが素敵
・エンジェルから借りたOJのTシャツがRage Against The Machineだった(偶然、同日同劇場にいた妹からの報告。革命家エミリアーノ・サパタが描かれていて気付いたと) → コスチューム担当者のインタビューが興味深い
・Michael Abels 作曲のサントラは聴けば聴くほど素晴らしい "The Run(Urban Legends)"と"A Hero Falls"はいつ聴いても涙腺緩む
・音楽のみならず効果音がかなり良い。排泄物どしゃーのシーンは本当に怖かったし、Jean Jacket出現シーンの音の出し方も好き。エムが爆音でかけるロスト・ジェネレーションの使い方上手いな!
・Gordyの元ネタとされるトラビスのwikiを読んでる自分もまた、誰かや何かを「見せ物」にしてることに加担してるんだと後で気付いた
・鑑賞の回を重ねるほどJean Jacketの出現シーンが怖くなる。でも可愛い瞬間があることにも気付く
・エムの喋り方が独特すぎて癖になる
・ダニエル・カルーヤが馬との信頼関係を作るためにカーボーイ・ランチで過ごした話が良い
・OJの寡黙なキャラクターを表情と動作で見事に表現してるのが最高にエモい
・CM撮影の安全講習でエムが喋ってる時のOJが面白可愛い
・ジュープキッズのいたずらシーンは古典ホラーとコメディが融合されててジョーダンのそのセンスやっぱり好き

※Blu-ray特典のShadows: The Making Of "NOPE"が楽しみ※
Hario

Hario