ゆずきよ

NOPE/ノープのゆずきよのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.0
以前からフォローしている方がレビューしているなとは認識していました。
ただだからと言ってあらすじなど知らず、ホラーなのかSFなのかパニックなのかサスペンスなのかミステリーなのかもわかっていない。
漠然と明るくは無いお話なんだろうなという程度の認識です。

物語は、映画撮影用の馬を飼育する牧場主が空から落ちてきた金属片(後にコインと判明)により命を落としその息子であるダニエル・カルーヤが後を継ぐという始まり。
口下手で商売下手なダニエル・カルーヤは妹のキキ・パーマーと協力しながら牧場を切り盛りしようとしますが、兄妹仲も良いわけでは無く上手くいきません。
仕方なく大好きな馬達を売りに行くダニエル・カルーヤ。
えっ待って。ウォーキング・デッドのグレンがおる。好きなんですよスティーヴン・ユァン(主に顔が)
どうやらスティーヴン・ユァンは西部劇をモチーフにしたテーマパークの支配人的ポジションでありながら元子役という設定。
絶妙に差し込まれるチンパンジー映像の子役です。
この映像の回答は後に語られるのですが、本編との絡み方がイマイチ良くわからず少し混乱しました。
話は戻りダニエル・カルーヤはどうやら父親の死の原因は単なる事故では無いと気付きます。
ここからオカルトめいたお話へ舵を切り出しました。
雲の中に何かいる。
目を合わせてはいけない。
今までは大きな雲を見ると「龍の巣だぁ」と騒いでいた私も「Gジャンがいるかも知れないから目を合わせてはダメだ」と静かにする事とします。
でもあれは…椎茸?
ダイソンもびっくりの吸引力で全てを飲み込み吐き出す。
しかも尖ったものや絡む物は消化に悪いから食えないってさ。
結局何がしたいん?
そして登場人物達は何とかその姿を映像に収めてやろうとします。
逃げるでも戦うでも無く撮ろう!とするのがこの映画の1番面白い所。
そこからなんやかんや協力者が現れたりしながらハラハラドキドキの展開でラストへ。
椎茸かと思ったクラゲは舞茸のようなワカメでしたというお話です。

UFOの概念をぶっ壊す映画でした。
それでいてパニック要素や先の読めない展開。逃げよう逃げようと逃げない人々。
クローバー・フィールドやミストの様な得体の知れない恐怖を描きつつ目的が生存じゃ無いって所がこの映画のポイントです。
ただ私はホラーもパニックも映画として楽しめますがびっくり要素だけ苦手なのでいきなり天井を突き破るとか心臓に悪いからやめて欲しい。
最終的に結局これ何なん?とはなりますが嫌いじゃない映画でした。
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