こつぶライダー

NOPE/ノープのこつぶライダーのレビュー・感想・評価

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)
3.5
毎度毎度驚かせてくれるジョーダン・ピール監督。
『ゲット・アウト』で好きになり『アス』も良かったなあ。

不気味さの中にある社会風刺だったり、これまでなかった発想だったり、個人的に激推しな監督なのですが、こちらの作品は、、、

まずまず楽しめましたかね!!笑


UFOモノとあるも、そんな監督なのできっと変わった仕掛けをしてくるであろうと予測した通りでした!
とはいえ、そこまで驚愕!ってわけではなかったかなーと。

とはいえ、なるほどな要素満載ではありましたね。


まず、UFOだと思っていたのがどうやら生き物だとわかり、その時点で驚きました(笑)

こいつが人や物を飲み込んでいくし、動きは速いし、チートやん。
勝ち目のない中、逃げずに立ち向かう主人公たち。
「何がなんでも映像撮って、それで大バズり(大稼ぎ)するんや」
って意気込む精神的な強さヤバない?笑

カメラマンを仲間に引き入れ、入念に準備を進めてるあたりからは『インデペンデンス・デイ』みたいに高揚感ありあり。

しかし、そうは上手くいかないから面白い!
ラストまでハラハラドキドキな展開!迫力抜群の映像で、画面に釘付けでした!


途中出てきたチンパンジーの事件の話。
調べてみると、実際にシエラレオネ共和国で起きた"ブルーノ事件"というのがあったようで、、、
いや〜恐ろしいですよね。
チンパンジー、というか生き物全般ですが、調教って難しいですよ。
人間同士だって分かり合うのに相当苦労するのに、他種となればそりゃあね。

主人公OJが馬の調教しているから、生き物に対する向き合い方とか接し方とか分かるんだろうね。それでも宇宙人となればまた違うんでしょうけど。

それにしてもOJは冷静沈着でカッコイイ兄貴でしたね。憧れます。

演じたダニエル・カルーヤ、やっぱり演技上手。『ゲット・アウト』でも監督とコンビ組んでましたが、相性良いのでは?


今作、人間ドラマとSFのバランスを崩さないようにまとめていたのが良かったですね。
兄と妹の関係性とか、代々の牧場をどうするかとか、そっから異星人とどう戦うか。
そうくると、どうしてもスケールが大きくなりがちなのですが、しっかり主人公たちだけで上手く切り抜けましたし、割とスッキリするエンディングだったのでモヤモヤせずに済みました。

しかし、チンパンジーの話がどう解釈したら良いのか難しかったです。
ネタバレ解釈を読んで、そうか〜と理解はしましたが、それほど深くもなかったです。
こつぶライダー

こつぶライダー