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熱海ブルースのUCOCOのレビュー・感想・評価

熱海ブルース(1962年製作の映画)
3.7
「どれどれ、蓮實重彦曰くよく見もせずに小津の作品群を勝手に小津調などと定義付けたあの彼は一体どんな作品を撮ったのか見てやろう、ふむふむ。」
と、まあそんな謎の上から目線でこの作品を見てみたが割と普通だった。
普通と言うか私には響かなかっただけの話なのかも分からないがよく見る昭和のモノクロオシャレ作品という感じだろうか。斬新なところがあまりない。
それでもやはり武満徹の音楽だけはイカしていて、ブルースと名がつくだけあって和製音楽が印象的な彼だったけれど、こういった音楽もかなり魅力的。

それにしても、主演の女優の髪が長すぎる。
途中女の子のスカーフが海へ飛んでゆくシーン。男がそれを取るべく飛び降りた石の壁が想像以上に高すぎて驚く。

どうしてこの男女は熱海のような観光地を2人ともそれぞれ一人ぼっちで訪れていたのだろうか。
今の熱海はこの頃と比べてどう変化しているのだろうか。
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