不治の病で余命宣告を受けたサラ。
遺される母や恋人の悲しみを減らすために、自分のクローンを作るサービスを申し込む。
死ぬまでに作られたクローンに対して自分の考えや趣味などを刷り込む作業をする中、奇跡的に病が寛解したことで、サラはクローンの破棄を望むが、自我を持ったクローンはそれを拒否。オリジナルとクローンの共存は法律で禁じられていることから、生死をかけた決闘裁判が行われることになり・・・。
フライヤーやティーザーの印象から、「ガンパウダー・ミルクシェイク」同様、またカレン・ギランのアクションが観られると思って劇場に足を運びましたが、まったく違う内容でした（笑）
前半から中盤にかけてのテンポが悪くて如何ともし難いですが、死を間近に控えた人はクローンを作れるというルールが確立された世界であることを押しつけがましく説明しないところは良かったでしょうか。
オリジナルとダブル（クローン）が決闘まで接触できないという設定のせいで、駆け引きめいた展開が見られないのは残念なところ。
オリジナルのサラが、決闘に向けてトレーナーについて身体を鍛えていくシーンは、「それで本当に大丈夫なのか？」と思うような内容でなんともシュール。
生き残るのはオリジナルかクローンか？みたいなストーリーも、最終的なオチも特に新しさ、驚きもなく。
出オチ的扱いのテオ・ジェームズ、トレーナー役のアーロン・ポールは楽しい。
カレン・ギランを堪能するという1番の目的は、そんな感じの内容だったので達成できませんでした。
SFスリラーなんて紹介されていましたけど、SFブラックコメディといった方がしっくりくるかも。
