テッペイ

燃えよドラゴンのテッペイのレビュー・感想・評価

燃えよドラゴン(1973年製作の映画)
3.5
やっぱりと言うべきか。他の”ブルース・リー”作品の映像とは明らかに違う。手振れもしないし、画角もしっかりしているし、変な作り込みを感じない。とても綺麗で滑らかな映像でした。

オープニングで流れるテーマ曲。今までの作品にて一貫して流れていたテーマ曲も聴き馴染んできた所でしたが、やはり”ブルース・リーの曲”といえばこの曲だ!昔からCMなどで聞いた事があるし、キャッチ―な怪鳥音に何処かシリアスな感じを受ける曲調が絶妙にマッチし、引き込まれる曲になってます。

ストーリーとして、映画として仕上がっていますが、アクションとしては少し物足りなさを感じたように思います。ローパーやウィリアムズという敵ではない他の格闘家が出て来るのは、今までにない展開でしたが、敵役がリーに肉薄する程の実力者とは言い難かったですかね。そこが、拮抗した闘いであればもう少し、緊迫感とクライマックス感が演出で来たんじゃないかなぁ。と感じました。

『死亡遊戯』を延期してまで撮った映画としては、十分に”ブルース・リー”を世に知らしめる作品になったのではないかと思います。全体を通してみると、私は『ドラゴン 怒りの鉄拳』が一番好きな作品だったかな。
テッペイ

テッペイ