このレビューはネタバレを含みます
核爆弾を作った人の話。話が話だっただけに、日本で上映されるか微妙だったとか。
ノーランじゃなかったら、面白くなかったかも。そんな話だった。マンハッタン計画までを下地に、ストローズとの確執を描く。
最初と最後に共通するアインシュタインとオッペンハイマーの2人だけの会話。特に核心に触れる言葉ではなかったけれど、話の落し方として個人的に好きな感じでした。
アインシュタインという誰でも知ってる人が、話に少なからず出てくるのもちょっと面白い。
私も知っている俳優さんが沢山出てくるのも見所でしたね。
日本の悲惨な映像が無い事に関して賛否があったと聞き及んでいました。私としては、“核爆弾の悲惨さを告げる為の映画”ではなく、あくまで“オッペンハイマーという人物とは”な内容だったと思います。
なので、日本の悲惨な画はあえて外したのかな。そうじゃないと、話の軸がブレそうだし。
単純にオッペンハイマーは、誰もなし得ていない核爆弾製作の実現という好奇心から動いた学者なのでしょう。
実際に投下された後では、良心の呵責に苛まれる場面もあり、必ずしもマッドサイエンティストという訳ではないのだろうと映画の中では伺えたように思う。