このレビューはネタバレを含みます
映像や音楽は美しいし、へレディタリー的な「よく見たら何かいる」描写も楽しい スリラー映画としては楽しめた
でも読後感がとにかく、本当に不快だった。。。
一言で言えば「モラハラ旦那の死によって心に傷を負った女性が傷心旅行で男たちに更に心をズタズタにされる、というストーリーがシンプルに無理」なのだけど、1番無理なのは心をズタズタにするだけした挙句、それに対するフォローをするどころかむしろあのラストシーンに「男は何と言われようが今までもこれからもずっと変わらないぜ!」という開き直りすら感じる「男による男のためのフェミニズム映画」な所。
「どしたん?話聞こか?」からの「殴ったの許してあげたら死ななかったんちゃう?」司祭、じゃあ今からお前を殴るが許せという気持ちになるネ💦
何もしなくたって女性が日々嫌というほど味わっている痛みを映画というエンターテインメントの中で再生産した "だけ" の映画だと感じてしまった。ただの風刺なのかもしれないけど時代劇じゃないんだし、風刺して終わりな映画は今自分は求めていないなと改めて気付かされた1本だった。。。
トラウマを抱えた女性が別のトラウマを経験することで解放される、という展開はLAMBにも通ずるものを感じた。あの森の散歩シーンあたりまでは良かったのに、、、。
あのラスト15分は死ぬまで脳裏にこびりつくだろうなーーギリギリTITANEを超えるグロテスクさだったよ、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、。