想像以上にぶっ飛んだ映画だった。
旦那が口論の末に自殺してしまい、罪の意識に苛まれるハーパーは、リフレッシュする為に2週間カントリーハウス生活をする為に田舎の村にやってくる。
そこで出会う数々の奇妙な男たち。一体彼らの目的とは...？
かなり好みでした。「同じ顔の男たち」というのは若干ミスリードかもしれませんが、抑圧され立場の弱い女性にとっての、暴力的で性に溺れる傲慢な男性像の事を"同じ顔"と見たててるのであれば、それはかなり恐怖ですね。
(それで愛と赦しを求めてくる傲慢さ)
かなりホラーテイスト強めで正直ひぇっ！とビビるシーンも多く、紛れもなくスリラー映画なんですが、男という物をシニカルに描いてるので単なるスリラーと位置付けない方が良いかもしれませんね。
それにしても印象的なシーン・演出が沢山で、アレックスガーランド監督の作家性を感じます。
メタ的な描写も多いので、見終わった後にあれこれ考察するのも楽しいです。
