まおうのまおちゃん

MEN 同じ顔の男たちのまおうのまおちゃんのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
5.0
直球フェミ映画!ミサンドリーって、シスターフッドって最高❤️‍🔥❤️‍🔥❤️‍🔥❤️‍🔥❤️‍🔥
良いタイトル!
男は何のことやら絶対わかんないと思うのでみない方がいいと思う。
ホラーだと思えばつまんな過ぎるだろうし、ストーカー系かと思えばファンタジーでイマイチだろうし。
暴力には暴力で返す、そこがこの主人公が主人公たる所以なんだな〜
あと、悲しんでないのも普通の女っぽくて良い。普通にDV夫が死んだらそこからはハピネス人生だろ!
「有害な男らしさ」がテーマなんだ〜
ここまできてピンとこない人はマジでわかってないから見ない方がいい(笑)!

女は人生がホラー映画なので、ストーカー系怖い人は見ない方がいいかもだけど、それ以上に学び深い映画なのでおすすめではある。

インターコースとポルノグラフィを憎むフェミ映画
家が侵略されない我が家、我が身体だとしたら、それを受け入れてしまえば最後で次々と男が押し寄せてくる。






⚠️以下ネタバレ含む⚠️



男の皮をどれだけ剥いでも、男、男、男!
加害の根底に女はいないのだ

妊娠すなわち、男を産むという耐え難い事実に、妊娠を暗喩でなく、神話でもなくグロテスクな映像で向き合っていてよかった。

最後友人が妊娠しているのも、非出生主義の私からすると、生まれてくる子供の性別が選べないことから、妊娠→出産が否応でも男性支配社会への加害の加担になると感じざるを得なかった。
親友がどれだけ、主人公を思っていても、出産というライフステージを経ることで、大事な主人公を苦しめる「男」を産むかもしれない。
と思うと、女の妊娠へのカルマのメタファーを感じた。

男の加害(インターコースから妊娠)の連鎖の果てに、元夫がいる、のも最高に良かった。現実のマイクロアグレッションをする男性の生まれる過程だった。

主人公は終始自立して、自他境界がしっかりしていてよかった。ヒステリックでも何でもない、自分の境界を踏み荒らされた女が怒るのは当たり前。女の本当の姿。

被害者ヅラした男ばかり、みんなインターコースのために生きてフル勃起してる。全部のセリフのサブテキストがワンチャンセックス!なんだよなあ。まあ現実でもそう
勃起のために生きている生物MAN

カントリーハウスを自分のヒーリングのために借りたいと願っても、自分の自立したお金で借りても、邪魔するのは男、男、男!!!!

女の善意を利用する、一人で酒を飲みたかったのに勝手に奢って勝手に女をお飾りにする
たかだかストーカーだと女の被害の矮小化をする!

最後は殺して欲しかった!でもこの男性支配社会に呆れている、という見方もできるな〜もう一声!