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MEN 同じ顔の男たちのmylifeのレビュー・感想・評価

MEN 同じ顔の男たち(2022年製作の映画)
3.6
雰囲気だけのインスピレーションで「MEN 同じ顔の男たち」を初鑑賞してみた。監督はアレックス・ガーランド。イギリス映画なのかな。A24の作品。

よく知らなかった人なのでサクッとググってみたがダニー・ボイル監督の「ザ・ビーチ」なんかの脚本家としてタッグを組んでいた人らしい。

さてと、本編を再生。
ふむむ…何とも奇抜で独特なテイスト。

まずは、そんなコトを思い描いたプチ感想。音楽の使い方が独創的で一風変わった世界が堪能出来そう。なんやろね、何かが起こりそうな予感しかしない。

しかしながら、この雰囲気。異様で異質。一風変わったアイデア勝負の映画は好みでは、あるのだがエンディングに向けては余りにもワケわからん展開へと遂げてくる感じ。しかも、一切の躊躇をする様子がなく…我が道を行く感じ。

何だか見ている、こちら側の心情を弄ぶかのような感覚。どうぞ、分かる人だけ、ついて来てよ…みたいな。思いのほか、ふるいにかけられている気がする。とにかく、追い付いていくのに必死ではあるのだ。

とは言え、バッサリ切り捨てるには何処か違うようなおかしな感覚。でもこう言う作風なので考察ありきなのかな。多少なりとも、こちらからも歩み寄るスタンスが必要だったりして…う~ん、奇妙な錯覚を起こし始める。

だが、ネットに転がっている考察を読んでも、いまいちピンと来ていないのが本音。まぁ、でも何となくは伝わったかな。思いのほか深いトコロまで沈んでいる。

ともかく、怒涛の展開には少なからず引き寄せられたのである。理解には苦しむが…凄いものを見てしまった感覚が強い。軽いインスピレーションで見てしまったが、僅かながらにも歩み寄りたい気持ちが少しだけ芽生え始めている。
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