最初は「なんなんだろう…」という気持ちで見ていたけど、なんとなくどういう恐怖を描こうとしているのかわかってくるととても面白かった。何がって、ハーパーの「うぜえぇぇ」「うるせええぇぇ」「何言ってんだコイツ」という気持ちが出ちゃっている表情が。
人のいない自然の中で男に付き纏われて恐怖に怯えるところは怖かったけど、たびたび挟まる回想から、ハーパーがただ「怯えて逃げて悲鳴を上げるだけの女」ではないことが伝わってくる。彼女は最初に林檎を食べたから。ちゃんと考え、自分の生き方があることを知っている人だから。
なかなかグロくてインパクトのある画がおおかったけど、彼女にかまわれたい・かまいたいが際限なく溢れてくる男たちに対してどんどん「うんざり」を隠さなくなる彼女に次第に安心感がわいてきた。うん、大丈夫だなこれ。生き延びるな。
それにしても心の傷を癒すためでも人里離れた自然の中の屋敷に1人で泊まりに行くのは怖いよ。
