八瀬さんの映画レビュー・感想・評価

八瀬

八瀬

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ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)

3.8

そんなことあるかい、とつっこみながらも二転三転、最後まで盛りだくさんで面白かった。
マシューヴォーン作品、あまり好みとは合わないけれどこれは楽しめた。色鮮やかなダンスの銃撃やスケートのシーンなど、目で
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WANDA/ワンダ(1970年製作の映画)

3.9

見終わってから監督のWikipediaを見てなんとなく理解できた。
あらゆる映画に出て来る「完璧な人たち」とは程遠いワンダの姿。家もなく、お金も人から貰い、仕事もクビになり、母親にもなれない。食べ方も
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憑依(2022年製作の映画)

3.8

ホラーではないのでホラーを求めて見た人は不満だろう。どちらかといえばコメディだしファンタジー。幽霊も一瞬出て来るけど、怪しい呪術師や天女も出てくる上に主人公はやたら顔が良くて霊感ゼロなのに一族に伝わる>>続きを読む

冬の旅(1985年製作の映画)

3.6

「楽して生きたい」と言い続けていたけれど、ずっとしんどそうで楽しいことなんてほとんどなくて、心の休まらない旅の果てにこんな寒空の下で死んでしまうのが、悲しい。
それでも他人の視線も、善意も、意見も、全
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サムジンカンパニー1995(2020年製作の映画)

4.2

高卒の女というだけで会社から見下され、能力が評価されることもなく雑用ばかりさせられる主人公たち。彼女たちがいなければろくに業務が回らないくらい支えられっぱなしなのに。恐ろしいのは今の日本でもこんな会社>>続きを読む

ポライト・ソサエティ(2023年製作の映画)

3.8

姉の彼氏があまりに好青年すぎて「もしかして本当にただの良いやつなのでは」と一瞬焦ったけど、思った以上にやばい秘密が隠されていて笑った。
リアとお姉ちゃんの姉妹関係が素敵だった。親友たちも良かった。応援
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名もなき野良犬の輪舞(2016年製作の映画)

3.8

人生が狂う出会い。
恋愛もの、と聞いて見たけど予想以上に深手を負った。こんなの、どうすれば良いのだ…
この後ヒョンスはどう生きていけというのだろうか。許しても許さなくてもジェホのこと一生忘れられないの
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ジャックポット!(2024年製作の映画)

3.5

オークワフィナが好きなのでまぁまぁ楽しめたけど期待していたほどの爆発力はなかったかな。
意外性も特になかったけど、ケイティとノエルの友情が確固たるものになっていくさまは良かった。

ジョンシナが普通に
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わたしは最悪。(2021年製作の映画)

3.8

もっと自分に向いているものがあるかも。もっと自分に合ったものがあるかも。生きているとさまざまな「もしかしたら」という迷いや不満にぶち当たる。それを無視せずにくるくると方向性を変えるユリヤは、世間的には>>続きを読む

フォールガイ(2024年製作の映画)

4.0

溢れるスタント愛。
数多の映画に関わって来たスタントパーソン、裏方たちに敬意を。

過去の失敗から挫折していた主人公が、想いを寄せる監督のために行方不明の俳優を探していくうちにとんでもない陰謀に巻き込
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ツイスターズ(2024年製作の映画)

4.0

評判通り、面白かった。
竜巻の恐ろしさをしっかりと伝えつつ、エンタメとして魅せるところは魅せる。
少し前ならタイラーが主役だったであろうところを、ケイトを主役に据えて違和感なく彼女の挫折や信念を描き最
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ジョーンズタウン集団自殺 -偽りの死の楽園-(2018年製作の映画)

3.5

こんな事件があったことも知らなくて、自殺者の数に驚いた。
代表の息子や元信者、遺族たちの話から何が起こったのかを紐解いていくドキュメンタリー。
「宗教」と言う言葉で蓋をしてしまいがちだけど、詳しく見て
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グリーン・ナイト(2021年製作の映画)

3.5

ガウェインについて何も知らないので話もよくわからなかったけど映像と音楽と衣装はとても良かった。映画館で見たら音楽怖かっただろうな。
何故わざわざ首を斬られに行くのだろうと思っていたけど、そういう度胸試
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サポート・ザ・ガールズ(2018年製作の映画)

3.6

こういう仕事をしている女性たちにとって、リサみたいな上司がいることはどれほど心強いことだろうか。そのリサ自身もかなり身を削って彼女たちを守っていたわけだけれど。

こういう人を1人失うだけであっという
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デッドプール&ウルヴァリン(2024年製作の映画)

4.4

さようなら
ありがとう
20世紀フォックス


映画の出来で言うと2よりもだいぶ劣るだろう。2が百点満点すぎた。でも、そういうことじゃないんだ。そういうことではないんだよこの映画は。

生まれては忘れ
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怪盗グルーのミニオン超変身(2024年製作の映画)

3.5

話はあれこれ中途半端だったけどまぁ、ミニオンが可愛い。
相変わらず出てくる人物のキャラがみんな濃いのでくすりと笑えるところが端々にある。
今作のグルーにクソデカ感情を抱く男枠のマキシム(グルーの息子を
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SNS-少女たちの10日間-(2020年製作の映画)

3.8

開始早々きもいとやばいとこわいの大渋滞。
どんなジャンルの映画もわりと見れるので平気かなと思ったけど、思っていたよりもきつかった。
12歳(と男たちは思っている)の女の子たちに大挙して押し寄せてくるキ
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デッドプール2(2018年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

やっぱりDP2は最高だな。
初めて映画館で見た時、あまりに面白くて大好きだと思って、もう一度、いやあと数回見たいと思った。それまで映画って一度見に行ったら終わりだとなんとなく思っていたのだけど、一度見
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デッドプール(2016年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

新作に備えて。
(ネタバレというよりは自分語り)

この映画が公開された頃は滅多に映画館に行くタイプの人間ではなかったのでこれも初見は後からレンタルして見た。
その後2が公開になり見事にどハマりしてし
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林檎とポラロイド(2020年製作の映画)

3.8

このレビューはネタバレを含みます

幸せかもしれない。これ以上忘れずに済むから。

ある日突然記憶を失った男。何もかもがわからない中で淡々と「課題」をこなしていく姿に、こちらまでふわふわと地に足がつかないような奇妙で不思議な感覚に。だけ
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密輸 1970(2023年製作の映画)

4.2

監督の前作のモガディシュが良かったので今作も期待して見に行ったけど期待を裏切らない面白さ。
各登場人物それぞれが結構ハードな人生を歩んでいるのだけど、重くなりすぎない軽妙な演技とテンポよくぐいぐい引き
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DOGMAN ドッグマン(2023年製作の映画)

3.9

映画館で見ようと思いつつ見損ねてしまった1本。
なんとなく、主人公が犬を使って悪い奴を殺しまくる映画なのかと思っていたけど全然そんな話ではなく、思っていたより優しさと静けさがある映画だった。
ケイレブ
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aftersun/アフターサン(2022年製作の映画)

4.0

見ている間は気が付かなかったのだけど、終わってからあぁ、そういうことか…と気付いてさまざまな感情が湧き起こる。

子どもから見た親って、大人で色んなことを知っていて強くてとても大きな存在だけど、自分が
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ベネデッタ(2021年製作の映画)

3.6

権力を手に入れても、快楽を知っても、決して揺るがないベネデッタの信仰心がすごい。
それは奇跡なのか、空想なのか、それともペテンか。
本物か偽物かというより、「奇跡ってこんな風に出来上がるのか」と納得し
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クワイエット・プレイス:DAY 1(2024年製作の映画)

4.5

クワイエットプレイス過去作は面白かったけど今回は別に配信来てからで良いやと思って見る予定ではなかった。のだけど、なぜ見に行ったかというとあの名作「PIG」のサルノスキ監督だと知ったから。おかげでこんな>>続きを読む

私、オルガ・ヘプナロヴァー(2016年製作の映画)

3.6

オルガの絶望と圧倒的な怒りのこもった眼差しが印象的。物憂げに煙草を吸う姿はとても美しい一方で、ものすごく「コミュニケーションをとったり愛想よくすることが苦手」という感じが歩き方や喋り方から伝わって来る>>続きを読む

三姉妹(2020年製作の映画)

3.7

三姉妹のどうにもならない生活を並行して流しつつ、記憶を紐解くように幼い頃の出来事が徐々に思い出されていく。日常の息苦しさの積み重ね×三人分。思っていたより見ていてつらかった。
みんなそれぞれに問題を抱
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ボルケーノ(1997年製作の映画)

3.5

子どもの頃テレビで見たのが結構忘れられない。こんなことが身の回りで本当に起きたらどうしよう、と不安になったものだ。地下鉄の救助のシーン、靴底が溶けていくところを鮮明に覚えている。
テレビでやっていたの
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ノベンバー(2017年製作の映画)

3.7

何だこの映画は。
モノクロ映画だということ以外の情報を見ていなかったので開始早々予想外に奇天烈な方向に飛んでいってびっくりした。変な映画だなと思いながら見ているうちに、おとぎ話のような美しく悲しい恋物
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幸福なラザロ(2018年製作の映画)

3.6

公開時から気になっていた一本。ようやく見れた。
ラザロの無垢さによって「人の幸福とは」を問いかけるような映画なのかなと思っていたけど、途中から全くの予想外な展開になって驚いた。思っていたより不思議で寓
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インシディアス 赤い扉(2023年製作の映画)

3.6

なんとなく洋ホラーが見たくなってシリーズの内容全然覚えていないまま見たけど結局最後までぼんやりとしか思い出せず。

子どもたちのことを考えると忘れるという措置をとったのは確かに仕方がないかと思うけど、
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オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分(2013年製作の映画)

3.5

出演人が豪華だなと思っていたら、トムハ以外は声だけの出演、最後まで車の中で電話相手に話し続けるトムハのほぼ一人芝居を堪能する映画だった。
上映時間分の車移動。一夜限りの浮気の末に出来た子どもが、今、生
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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

根が張らなかった恋。

今更だけど。
邦画の恋愛ものが一番見る気が起きなくてずっとスルーしていたけど、どうも普通の恋愛映画ではないらしい。気になって見てみるとすごく良かったし面白かった。やはり労働は悪
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ショーイング・アップ(2022年製作の映画)

3.8

個展を間近に控えてやること山ほどあるのに、お湯は出ないし隣人はちょいちょい腹立つし家族は心配だし猫はやんちゃだしおまけに鳩まで…!

今を生きるアーティストの焦燥感とか孤独とか、作品を生み出しながら生
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ブルー きみは大丈夫(2024年製作の映画)

4.0

邦題「ブルー」ではないよね?
なぜIFのままにしなかったのか…

大人になるために忘れてしまったものが誰にでもあるんだな。幼い頃の心の拠り所。それを思い出せたら、きみは大丈夫。

優しい話だった。ビー
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夜を越える旅(2021年製作の映画)

3.8

めちゃくちゃ怖いという評を見かけて、気になって。中盤のとある瞬間から急激にホラー展開へ振り切ってビビりまくった。これは確かに何も知らずに映画館で見た人めちゃくちゃ怖かっただろうな。
全体的に「あからさ
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