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リボルバー・リリーのmarimoのレビュー・感想・評価

リボルバー・リリー(2023年製作の映画)
3.0
原作は読んでいないので分かりませんが
タイトルに「リボルバー」と銘打たれているにも関わらず
銃撃戦が全然面白くないという悲しさ

東映が謎に本気すぎた作品
出演者の顔ぶれ、特報のチラ出しで期待を煽るものの
期待以前に、これ大丈夫なのか?という不安が大きかった作品

セットの作り込み、衣装の豪華さもあって映像は相当リッチです
行定勲監督のカットの隅々まで意識した品の良い絵作り

ただただアクションに魅力がない

これが時代劇のような様式美だと言われればそうなのかもですが
だったらそれはそれとしてアクションエンタメとしての魅力には繋がっていないようにも思えます

予告の特報でリハーサルかな?と感じた緊迫感のないガンアクション
本編もそのままでした

全く反動もない銃を細い腕でパンパン撃つ姿は昭和の子供の鉄砲遊びです
こんなガンアクションでは令和の子供は騙せません

ジョン・ウィックなどの高度なガンアクションを知っている時代です
リアリティや緊張感が欲しいわけじゃない
単純にアクションとしての魅力がない
低予算の邦画でも「ベイビーわるきゅーれ」のような世界レベルのアクション映画はあります

上映時間の長さは多分この無駄に長い単調なアクションシーンが原因

敵の射線上に飛び出す銃撃戦はアホすぎます
壁に隠れるにしても場所がバレた時点でおわりです
窓からピョコピョコ顔出して射撃…ありえません
スパイとしての腕は関係ないです
多勢に無勢なんです
少人数での戦闘はステルスが基本です

こんな描写じゃ観客は騙せません

邦画のアクション映画は
「ベイビーわるきゅーれ」を目指してほしい

なにより全出演者の中で1番アクションができそうな鈴木亮平のムダ使い…
あれ…これってアクション映画でいいんですよね?
(なんかそもそもアクション映画じゃなかったのかもしれないと不安になってきた)

出演者は豪華で魅力的
クセの強い個性出まくりな雰囲気はそれだけで楽しめる…惜しい
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