このレビューはネタバレを含みます
ナータンの「これで笑えない内はまだまだだ」に、どれだけ深い悲しみが含まれているのか、想像させられた。
フリッツに寝取られるところはかなり侮辱的だったしやるせなさを感じた。その上での次世代のヤーコブが血筋ゆえに会社を接収されずに引き継いで生きていける、となっても逆に寂しさや罪悪感に苛まれてしまうことから、簡単に解決されない問題の根深さが感じられた。
あやとりのシーンが良いんだなあ。離れても同じ座標の上に家族がある。
それを時間を経て、レオが忘れてイギリスの生き方、ユダヤを捨てた生き方に染まってもまた思い出すのが心にくるお話だと思った。