ロバートサッキと言うボガートそっくりさんありきの探偵映画なのだが、余りにも彼がボガートに似てるのでそれだけで良しとする。

同名小説を原作とする本作は、ボガートに憧れるあまりボガートの顔に整形をし"サムマーロウ"と言う名前で探偵を始めた主人公の物語。ボガート作品にまつわる登場人物が出てきたりと彼の作品が好きな人にはお薦め。
出演者も意外と豪華でフランコネロやシビルダニング、オリヴィアハッセーが脇を固めている。
サムマーロウの着るトレンチコートが多分米軍のもので、ポケットの横にコートの中に付けたホルスターの銃などを取れるようになっている。それを生かしコンサートホールで敵を撃つシーンと終盤ジープでのチェイスシーンがお気に入り。

ジョージダニングがスコアを担当。これがまたボガート作品っぽいスコアになっていて渋い。
クラシックなハードボイルドスコアがお好きな方にお薦め。
2018年に作曲家所有のレコードからリマスターされたCDが出ているが、あまり音質が良くない。もしかすると公開当時出ているレコードを買った方が良いのかもしれない。

更にこのロバートサッキ、ボガートに声も似ておりJungle Queenと言う12incシングルの歌(と言うより語り)を出している。こちらのB面のCasablancaはかなり格好いい！この映画を見るなら共に推したい一曲！