第一次世界大戦の頃。アメリカ大西部の銀行強盗2人組が捕り、イギリス空軍に入れられてドイツ軍の巨大飛行船と戦う。という話。

面白いのは、登場する飛行機が実在した複葉機ではなく、漫画チックで奇天烈でヘンテコな機体ばかりという点。敵の巨大飛行船もツェッペリンとかではなく、ベルヌの小説にでも出てきた方が似合いそうな空中大戦艦。あくまで架空の第一次世界大戦を舞台に架空の空中戦を描いたファンタジー航空コメディなんですね。

だからこの映画に「レッド・バロン」とか「ブルー・マックス」を期待するのは間違いで、期待するとすれば・・・そうだ！あれだ！「スカイキッドブラック魔王」。これがピッタリくる。
この映画はオリジナル・ストーリーですが、もし「スカイキッドブラック魔王」の映画化作品があるとすればまさにこれなのです。

つくづく面白い映画だと思うんですが、ビデオもDVDも出ていないのは誠に文化的ではありません。つきましては、もしもアマゾン・プライム・ビデオの方がこの拙文に目をとめていただきましたら、ぜひアマプラ見放題で出してください。見放題で出すにあたって社内稟議書が必要であれば代筆しても良いです。

追伸
「スカイキッドブラック魔王」は60年代末から70年代初にかけて放送されていたアメリカ製漫画映画。毎回毎回ブラック魔王率いる航空隊が、敵の伝書鳩ポッピーを捕まえるためだけに珍作戦を繰り返す。
ブラック魔王の声がブロンソンの大塚周夫さん。これがバッチリ合っていて、♪えらいやっちゃ　えらいやっちゃ　つかまえにゃそんそん　そーれそれそれ　どしたどしたどしたどした♪ で始まる日本版主題歌までノリノリで歌ってましたネ。
「今日も今日とて、くだらないねえ。」というナレーションが全てのテレビ漫画です。

中学の時大毎地下で何かとの抱合せで観た

★★