Ryan

不思議の国の数学者のRyanのレビュー・感想・評価

不思議の国の数学者(2022年製作の映画)
2.8
不思議の国すぎた。


ストーリー
脱北した天才数学者のハクソンは、身分を隠して名門高校の夜間警備員として働いていた。そんな中、彼は挫折寸前の男子生徒に数学を教えることとなる。


主演 チェ・ミンシク


「グッドウィルハンティング」的な作品を想像して蓋を開けてみたら、かなり"甘々でクサイ"映画だった。
 
数学を利用した御都合主義が全面に押し出されており、それを隠す気もない。
数学がこの映画の手段であり利用価値がある物であって、真に描きたいのは"若者の色恋"と"親と子の過去"。
数学を介して成長の過程を描くわけではないのが残念でたまらない。
"不思議の国の数学者"と言うタイトル通りファンタジーにすら見えてくる。

特に鳥肌が立ったのは終盤の謎解き演出。
わざわざその演出か…と幻滅した。
このストーリーでその演出は物語を語る上で"正解"なのか?
その内、日本の映画監督がリメイクしそうなタイプの映画だと思った。
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