一人旅

PIGGY ピギーの一人旅のレビュー・感想・評価

PIGGY ピギー(2022年製作の映画)
3.0
カルロタ・ペレダ監督作。

スペインの新鋭カルロタ・ペレダが自身の短編映画を自ら長編映画化した異色のスリラーです。

スペインの田舎町で肉屋を経営する両親と暮らしている10代の太っちょ女子:サラは、自分の体型と引っ込み思案の性格のせいで同級生から酷いいじめに遭っているが、ある日一人で川に遊びに行った際、いつも自分をいじめていたいじめっ子たちが男に誘拐される瞬間を目撃してしまう…という異色の青春スリラーで、いじめられっ子の少女の日常の崩壊を事件の目撃者となった少女の葛藤心理を軸に映し出しています。

一方的に虐められていた孤独な太っちょ少女が誘拐事件&犯人との関わりをきっかけに他人に左右されてきた人生からの脱却を成し遂げていく様子を、寡黙&飲み食い大好きな陰キャラ女子のリアルな日常の生態と共に映し出した異色の青春スリラーで、主演のラウラ・ガランが超重量級の存在感とそれとは対照的な心の繊細さを両立させた名演を魅せています。
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