これも公開当時から気になっていた作品の1つ。
もう1本、綾瀬はるか作品行きたかったけど、観たいやつがなかった…
イギリス🇬🇧映画『おみおくりの作法』の🇯🇵リメイクという事は、インプット済みでの鑑賞です。
-小さな市役所の「おみおくり係」で働く、牧本壮(阿部サダヲ)
彼は、全く空気が読めない。
全く人の話を聞かない。
なかなか心を開かない。
頑固で迷惑な存在だが、どこか憎めない牧本さん。
そんな彼のルールに巻き込まれる人々を描いた、ちょっと笑えるヒューマンドラマ-
“あんた、恐ろしく察しが悪いな”
この水田伸生監督の作品は『あやしい彼女』しか観た事がありませんでしたが…
今作を含め、水田監督×阿部サダヲ作品は既に4作もある。
要はズブズブですね。
いや、最強のタッグなんでしょう。
本作も、阿部サダヲの良いところが、とんでもなく溢れてました。
逆に言うと、この役って阿部サダヲ以外で誰が演じたら違和感ないんだろう。
パッと思い付かないって事は、間違いなくハマり役でしょう。
序盤はストーリーの説明もあるのでスロースタート。
構成上分かるけど、ちょっと退屈になって来たその時、松尾スズキの登場。
この、松尾スズキと阿部サダヲのやり取りが面白すぎて一気に吸い込まれた。
あと10分、いや、あと20分でも観ていたかったこの素晴らしいコント。の様なやり取り。
そこから、物語が進むにつれて大物俳優がガンガン出てくるのよ。
宇崎竜童、宮沢りえ、満島ひかり、國村隼。
それぞれの出演時間はさほど長くはないのに、それぞれの役目というか、キャラクターというか、この牧本演じる阿部サダヲを更に活かす面々。
ただ、後半は一気にシリアスモード。
そもそも、この作品の方向性は重い。
身寄りがない人の孤独死に向き合う話なので、いかにも現代的なテーマかつ避けては通れない問題なのだ。
そんな、誰もが直視し難い物語を、実に上手く表していました。
“牧本さん、あんたの粘り勝ちだよ”
松下洸平のこのセリフに、うるっときた。
前半と後半の緩急がすごい。