R

チャイルド・プレイ2のRのネタバレレビュー・内容・結末

チャイルド・プレイ2(1990年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

車内で友人2人と。

1990年のアメリカの作品。

監督は「合衆国壊滅 M10.5」のジョン・ラフィア。

あらすじ

前作から2年後、惨劇の後、里親の元に預けられたアンディ・パークレイ(アレックス・ヴィンセント(「チャイルドプレイ〜チャッキーの狂気病棟〜」)だったが、そこにアンディをつけ狙うチャッキーが復活、アンディにチャッキーの魔の手が忍び寄る。

適当に選んだ中から。

前作「チャイルドプレイ」は、友だちの中で何故かめっちゃ好きなやつがいて、友だちの家で鑑賞会をやったのがうん10年前…。そこからの鑑賞なのでぶっちゃけほとんど覚えてない笑

ただ、なんとなーく覚えている内容だと主人公アンディが辛くもチャッキーとの戦いに勝利…というラストだったが、どうやらその後アンディは人形が1人でに動き出すというリアルトイストーリー話を受け入れてもらえず、まだ幼いながらも精神病棟に入れられて、同じく生き残った母親もどこか違う精神病院に入れられているというかなり悲惨な状態で始まる、かわいそう…。

ただ、まだ幼いアンディ、それでは可哀想ということで里親のもとに預けられるんだけど、預けられた先の里親は粗雑に関わられたり、虐待こそしないもののチャッキーの影に怯えるアンディを薄気味悪く感じて、元の場所に返そうとするなど、引き続き悲惨な状態は続いている感じ、かわいそう…。

そんなアンディだったが、そこに前作から意識だけ再生されて復活したチャッキーが忍び寄る!!といった内容なんだけど、やはりこのチャッキーが前作から格段に表情が豊かになって魅力的。見た目はキュートなお人形さんなんだけど、納谷六郎吹き替えのオッサン声で「ヒーヒッヒッヒ!」と不気味な笑い声を出しながら、連続絞殺魔が黒魔術で乗り移っているのでやることは殺人鬼そのものというギャップが凄い!復活から従業員を感電死させ、初っ端から車内の後部座席からビニールで運転席のターゲットをビニールで窒息死させるところから始まり、そこからアンディの周囲の大人たちを一人また1人と死に追いやっていく!

ただ、唯一アンディが転校した先の小学校で転校したばかりのアンディに辛く当たっていた教師失格のおばさん先生に対して、「ダメな先生にはお仕置きしてやんないとなぁ!」とそれまでの仕返しとばかりにアンディの代わりに処刑を執行する場面はチャッキーは意図しない部分でアンディを守ってしまっているなど単純な殺人鬼に収まらない側面も描かれている(まぁ、ただ殺したかっただけだと思うけど)。

また、素が狡猾な殺人鬼なので、人目気にせず殺しまくるというわけではなく、あくまでもアンディの側で、アンディに原因があるように振る舞うことで、今作でも前作以上にアンディが疑われるような状況下を作り、もはやアンディのパラノイア状態。

酷いのは序盤まで必死にアンディを庇っていた里親の母親であるジョアン(ジェニー・アガター「アラビアの女王 愛と復讐の日々」)が父親のフィル(ゲリット・グリアム「ベスト・ショット」)がチャッキーに殺されてしまった後、「あんたなんか引き取るんじゃなかった!」ともう我慢の限界とばかりに吐き捨てるところがえぇ、そりゃないぜとやっぱりアンディがかわいそうなんだよなぁ。

ただ、孤立無縁というわけではなく唯一アンディをめんどくさがりながらもなんだかんだで一緒に遊んであげる義姉のカイル(クリスティーン・エリス「ザ・ヒット 殺人依頼」)がいるのが救い。彼女が今作では実質的な主役みたいな感じで立ち回るんだけど、母親不在のアンディを守る姿は実質的な母親という感じで、まるで「ターミネーター」のサラ・コナーみたい。

そんな2人がチャッキーと命をかけたサバイバルを繰り広げるんだけど、やはり終盤にかけて馬鹿馬鹿しさというかスラッシャー度はぐんぐん上がっていく。死に方もコピー機で自分のデス顔をコピーしながら死ぬとか、チャッキー人形の整備工場が舞台となるんだけど、チャッキーの手によってチャッキー人形の目玉が従業員の目にIN!するシーンとかアイディアの新鮮度も高め。

あと、コンプレッサーみたいな装置が最終盤でキーとなるんだけど、中からチャッキー人形が何体もくっついた阿修羅像みたいなチャッキーが出てきたり、そのチャッキー自身もカイルたちの手で中に入れられて「ギャーーー」と叫びながら、出てきたらめちゃくちゃな状態だったのが面白かった。

ただ、そこはしぶといチャッキー実は下半身無くしても生きてて、襲いかかるシーンは確か前回でも何回もしぶとく襲ってたなぁ…とめちゃくちゃしぶといというチャッキーの性質を思い出して微笑ましかった。

いやー、久しぶりにチャッキーシリーズ観たけど結構楽しめたな。というかやっぱこの時代のスラッシャーホラーは観ていて心地いい。
R

R