テレビでたくさん番宣していた割には早めに上映縮小し始めたし急いで行かなくちゃ、ということで見てきました。
ティザーの映像を見た感じでは、いろんなものが絡み合っている話なんだろうなあというくらいまでしか理解の乏しいわたしには分からなかったけど、実際に映画館で見てみてると、想像した以上に色々なことを考えるきっかけになる作品だと思います。多分このレビューを読んでくれているあなたも、自分の前世について、考えていたことでしょう。
さて、今回の本題、この作品でわたしがよかったと思ったことについてを、まだ記憶が新しいうちに書いていこうと思います。
まず、映像の美しさについて。わたしが見てよかったと思う邦画作品は、映像作品としての美しさ、みたいなところがうまく作り込めている作品なのだけど、月の満ち欠け、すごくよかったと思います。
その時代にあったセットや空気づくりが素晴らしく、美しい映像に引き込まれました。
あとキャスティングがすばらしかった。
大泉洋さんは言わずもがなだいすきなのだけど、有村架純ちゃんが美しすぎる。こんなに綺麗だったっけ？って改めて彼女の出演作を見てみたいと思いました。そして目黒くん、大変な中がんばったね。頬がこけていて心配していた頃に撮影していたんだなあと思いました。(いい意味で)幸福感に溢れすぎていない、彼の素朴さみたいな部分がこの作品には合っていたなと。
ストーリーについては、この短い数時間にギュッとよく詰め込んだなという感じでした。改めていろんな人のレビューを見てみてると、少し押しつけっぽいところもあったかな。でもそれを超える映像の美しさとキャスティングの上手さ、役者さんたちの表現力の高さは評価できると思います。
まばらに人がポツポツと座っている映画館で、同じ列に座っていたおじさまが鼻を啜る音が何度も聞こえて、幅広い世代の人々に訴えかける作品だなと感じました。
2022年の映画納めがこの作品でよかったと思います。もう一度、細かいところまで意識して見てみたいと思った作品でした。
