サンディ

原発をとめた裁判長 そして原発をとめる農家たちのサンディのレビュー・感想・評価

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2023年4月22日逗子文化プラザで鑑賞
 私の原発利用反対する決定的な視点は「核燃料のゴミ処理の未解決」でした。
一方、小原監督の視座は「或る司法官の独自な良心が国民の負う被ばくという巨大リスクを回避したことへの賞賛」と「これからの再生可能エネルギーへの希望」でした。
 私がこの映画に「置き忘れ」を感じるのは、私たちにある「電力ありき」という「電力依存礼賛」への視点です。
私たちがこの暮らしの快適を保つための「電力への依存体質」には、触らない。
極論ですが、渡り鳥は環境を求めて移動します。
 私たちは移動せずとも「環境を快適に変化させる暮らし」を得ました。
冬の北海道でTシャツで暮らし、夏の沖縄で冷房病に苦しむ人がいます。
その暮らしを維持するために、環境へかけている負荷には無頓着です。
 地球全体の命に対する謙虚は「人類のエゴによる負荷を自覚し、恥ずかしがって生きる」ことのように思います。
それが私たちにある「責任」だと思うからです。
サンディ

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