最近は邦画をあまり見ないのと、好みが分かれそうな感じもあったのでどうかなーと思いながら見ました。
が、めっちゃくちゃ印象に残る作品の一つになりました。私は好きでしたし、映画館で見れてよかった！と思いました。(砂田アトムさんを大きなスクリーンで見られたのも嬉しかったです！！！！)
深田監督のこだわりがつまっているのを感じられました。
しかも矢野顕子さんのお声とあのメロディーと歌詞がもう…映画のおかげであの曲にも出会えました。
作品としては、
みんなそれぞれめっちゃ嫌なヤツだなーって思わさせる面もあり
でも誰も憎みきれなくて
人間ってそうだよなーと。
自分含めどんなに嫌な面があっても、そう簡単に性格や個性は変わらないし変えられないし…
思わず涙するシーン(お風呂のとことか)もありましたが
皮肉というか、フっと笑ってしまうというか「うわー(ニヤニヤ)」としちゃうような場面もあり、「私も性格悪いなー」って見ながら思ったり。
映画やドラマって、出てくるキャラクターの誰かしらには共感して自分を重ねたりすることもあるのですが
この映画に出てくる人物は誰も自分と重ねられず、なのにどの人物も部分的に共感してしまう、自分を部分的に重ねて見れてしまうというのが面白いなと思いました。
終わった瞬間に「もう一度見たい」と思う映画は久しぶりでした。
最近見た映画の中では初めてかも。
私は普段好きになった映画やドラマを繰り返し何回も見るタイプなので、スッキリした！感動！の「もう一回見たい！」はわりとよくあるのですが、
深田監督がヴェネツィア国際映画祭での会見やその他いろいろなインタビューで「孤独」について話されていたけど
そういうあまりにも生々しいというか人間味溢れるもの、ちょっと心がぎゅーっとなるようなあの感じ…もう一度感じたくて見たいなーと思っています。
見た人といろいろ話したくてしょうがないので
いつか家族や友人達と鑑賞会やりたいなーと思ってます！
DVDとか出たら特典ついてるのかな？撮影裏とか見られるかな？と今からそっちも期待しています！
