自分のものさしで見ると痛い目みる強烈な映画でした。
みんな身勝手。他者への愛のためのようで自己愛のためのような勝手さ。頭がこんがらがる。
そしてだれの行動も理解できない。他人を理解できないのは日常的なことなのに、こうやって映画で見るとその連鎖に振り回されて勝手に絶望している自分がいる。
特に、妙子の元夫への特別な感情や執着、何がそんなに彼女を衝動的に突き動かしていたのかわからないけれど、手話で表情や体全体を使ってダイレクトに気持ちをぶつけ合っている時間に彼女は特別な心地よさや繋がりを感じていたのかなと思った。
まさか韓国まで連れて行かれると思わなかったし、あそこで雨に打たれながらゆらゆら踊るシーンは母なる証明を思い出させられた。
ラストのその先の夫婦の行く末を見た人と話したい
