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LOVE LIFEのnamのレビュー・感想・評価

LOVE LIFE(2022年製作の映画)
3.9
この人なら自分をわかってくれる
自分だけがこの人を守ってあげられる
そんな勘違いを言い聞かせて人は生きている
それより目の前の人の目を見て話そうぜっていう映画だった。
映画祭で深田晃司監督のトークセッション付きで鑑賞。
早口で捲し立てるように喋る深田監督の人間味が愛らしかった。
日本で暮らす韓国手話の旦那なんてどこで思いついた設定なんやろかって思ったけど、それは必然で
「なぜろう者の方が登場するのかではなく、8本も長編映画を撮っているのに、なぜろう者が登場しなかったのかを問うべき」と言った深田監督は素敵だった。
自分に近いもので描くこと、知らないものは簡単に描くことではないけど
世界的に評価される映画監督となったからには描かないといけないことというか、近くにいけるものには近づこうとする姿勢が、さらに今後の映画も期待。
終始ずーんってくる感じはほとんど「淵に立つ」だった。是枝監督の言う「万引き家族」と「ベイビーブローカー」が"双子"というのと同じように
深田監督の「淵に立つ」と今作は同時期に本を書いたり企画作ったりしてたとゆーこともあってテーマが似てる。
とゆーより、今作は20年くらい前の矢野顕子さんの歌から着想を得たということだったのもあって、しかも今に至るまで結婚とか子供とかなんかそーゆー変化がないからこそとゆーか、変わらない意思で作り続けられたのだと思うと感動。尖り続けてこんな作品を撮って欲しい。
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